中嶋 優佑選手 (滋賀学園)
寸評
手足の長い投手体型で、ゆったりしたモーションから投げ込んで来る本格派サウスポー。 (第一印象) 驚くような球威・球速はないのですが、ピッチングや素材に、まだまだ伸びて行けそうな奥行きを感じさせます。 (投球内容) オーソドックスなフォームから、常時120~後半ぐらいのストレート。変化球は、100キロ前後とのカーブとのコンビネーション中心で、たまに110キロ前後のスクリュー系のボールを投げ込んできます。夏の彦根東戦の模様を見たのですが、ボールはコースに散っていたもののコントロールに苦しんでいたのは気になりました。左腕らしく牽制はまずまずで、クィックも1.2秒前後と基準レベル。ただフィールディングは、少々危なかったしい気がします。特にストレートを打たれることよりも、緩いカーブを打たれる場面が目立ちます。 <長所> グラブを最後まで内に抱えられているので、両サイドへの投げ分けは安定。足の甲でも地面を押し付けることができ、ボールはそれほど上吊りません。あとは、指先の感覚を磨き「球持ち」がよくなって来ると、更に高い精度のコントロールが期待できるのでは。 「着地」までの粘りはそれほどでもないのですが、体の「開き」が抑えられボールが中々見えて来ないのが良いところ。打者にとって、中々タイミングが図り難いところがあります。 足を高い位置でピンと伸ばせていますので、お尻を三塁側(左投手の場合は)に落とせます。腕の角度にも無理がないので、故障のし難いフォームだと言えるでしょう。 <課題> もう少しボールに上手く体重を乗せないと、打者の手元まで生きた球が行きません。ストレートに磨きがかかることが、今後の大いなる目標ではないのでしょうか。
更新日時:2013.12.25
将来の可能性
フォームの土台も良いですし、素材としても将来性を感じさせます。しかし全国大会、大学などの上の世界を想定すると、もっともっとストレートに磨きをかけないと苦しいでしょう。今後夏までに、どのぐらいストレートに磨きがかかって来るのか、期待して見守って行きたいと思います。
更新日時:2013.12.25