渡辺 巧選手 (近大泉州)

渡辺 巧

球歴:近大泉州

都道府県:大阪

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:180.0 cm

体重:81.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2015年5月5日)  近大泉州の4番渡辺は無安打に終わった。骨格が太く、下半身の太い体型、体つきの良さからパワーが優れた選手であることが分かる。ちょっと気になったのは、ドラフト候補に挙がる選手と比べると動作にキレが欠けることである。  プロへ行く選手というのは、見た目のパワー、体格で評価されがちだが、そのパワーを生かすスピード、体の使い方も重要だ。体のキレを生み出すのは、どうすれば効率良く使うことができるのか、それを考える習性、またそこへ向けての準備する姿勢が大事になる。  今日の渡辺のプレーを見ると体が重いように感じたのだ。スイング1つ、スローイング1つ、打席前の準備にしても、自分のイメージ通りのプレーができていない。おそらく本人としては、長打を打つイメージがあると思うが、結果として無安打であった。  三塁の守備を見ると、うまく打球に追いつき、肩の強さを見せていたが、普段の所作からややゆっくり。プロへ行く野手というのは、打撃にしろ、守備にしろ、レベルの違いを見せることが大事になるが、レベルの違いというのは、プレーの一つ一つのスピードである。打球の速さ、足の速さ、身のこなしの良さなど、体を素早く使うことができる意識である。レベルが高いステージを見れば、一見、大柄でパワー重視の選手に見えても、瞬発力が高く、切り替えしが鋭い。そういう世界で生き残る選手は、ただ重い物を持ち上げる力だけではなく、回転動作で、しっかりとパワーを伝える動作を習得しているのだ。  昨秋までの公式戦で5本のホームランも打っている渡辺だが、持ち味のパワーを発揮できる体のキレが足りなかった。夏へ向けての課題は自分のパフォーマンスを最大限に発揮できるための準備に尽きるだろう。夏では攻守で躍動感のあるプレーを見せてほしい。
更新日時:2015.05.08

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