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卒業生
三ツ俣 大樹

三ツ俣 大樹(修徳)

都道府県:
高校:
学年:
2011 年卒
ポジション:
投手・遊撃手
投打:
右/右
身長:
177 cm
体重:
83 kg
データ最終更新日:2013年10月22日

寸評

今年の東東京屈指の好投手。マックス146キロのストレートを投げ込む本格派であり、野手としては高校通算16本塁打を誇る長打力を誇り、スカウトの間では内野手として高く評価されており、広島の苑田さんに至っては「今年の高校生の中ではNO.1」と絶賛するほどの選手だ。果たして将来性はスカウトの見立てどおり野手なのか、それとも投手なのかを検証していきたい。
(投球)
ストレート 145キロ近く
常時135キロ~140キロ
スライダー
チェンジアップ(数球ぐらい)
重厚な下半身から投げ込むストレートは確かに威力があり、目測なのではっきりとした球速は分からないが、140キロは十分に出ているだろう。体重がぐっと乗ったときは145キロ近くはでている。彼は常にマックスを狙っているのではなく、普段は140キロ前後の速球でカウントを稼いでいき、追い込んでいくと145キロ近いストレートで見逃し三振を狙っていく。投球のメリハリが付いており、投手としてのセンスは感じさせる。変化球は横滑りするスライダー。かなり横に切れ込んでいく変化球で切れ味は抜群。ストレートとスライダーをコンビネーションに抑えていく。

投球パターンとしては両サイドに速球を投げ分けていき、スライダーは右打者、左打者問わずに外角に決めていく。少ない球種ではあるが、投球にメリハリが付いているし、速球投手にありがちな力任せで投げることはまずないし、ランナーが出ても低めについて打たせて取る投球ができている。やはり2年生から主戦投手としてマウンドを経験していただけあって、投手のセンスは悪くない。また三振を取るたびに雄叫びを上げる強気な性格。こういうのを見てしまうと投手としても捨てがたいものを感じさせる。

クイックは1.25秒台とまずまずのタイムで、ベースカバーもしっかりとこなしている。

彼が投手として評価されないのはコンビネーションの少なさと上背のなさがあがるだろう。ただ高校生に引き出しの多さを求める必要はないと思うし、大事なのは変化球を難なく習得できるセンスとフォームの土台の良さであり、また自分が足りないものを自己分析し、習得しようとする姿勢である。
投球フォームを見ると左足を上げたときに、しっかりと軸足で立つことができており、体のブレも少ない。左足を二塁方向に送り込んでいき、着地していく。歩幅が狭いので着地のタイミングが早く、タイミングは取りやすい。ただ彼は左腕のグラブを斜めに差し出して、壁を作り、そして左ひざも開かないように、パワーロスをしないように意識しているように見える。テークバックを見るとトップに入ったときに肘をしっかりと上げており、そこから腕を振り出していく。肘が先に出てボールを前で離すことができている。フィニッシュもしっかりと腕を振り切ることができており、体のブレも少なく、安定したフォームといえる。やや着地のタイミングが早いので、もう少しタメを意識したフォームになるとカーブ、フォークを投げる下地はできるだろう。投手としての素質は悪くない選手だ。
(野手)
続いて野手に触れていきたい。

(打撃)
スタンスはやや左足を開いたオープンスタンス。グリップを予め捕手方向に引いていき、どっしりと構える姿は雰囲気を感じさせる。投手の足が着地したところから始動を仕掛けていき、足を回しこむように上げて真っ直ぐ踏み出していく。トップを捕手側方向に引いていき、振り出しは悪くないが、腰の開きが早くなる上に、軸足を踏ん張ることができていないので、どうしてもパワーロスしてしまう打ち方になっている。スイングは鋭いし、確かに捉えたときの打球は凄まじいものを持っていそうだが、外角へのスライダーの対応に課題を抱えており、また始動が若干遅いので、ストレートに差し込まれることが多い。打撃は思った以上に課題を抱えており、時間がかかる素材と見る。確かに堂の入った構え・スイングを見れば、確かに野手として面白い逸材ではあるが、高校生NO.1内野手と推せる選手なのかというと首を傾げたくなる。
(走塁)
塁間タイムは4.60秒前後と左打者に換算すると4.30秒前後のタイム。ただベース手前に緩めてしまっており、あまりいただける内容ではなかった。

将来の可能性

投手としても、野手としても、非常にポテンシャルが高い選手で、恵まれた体格と野球センスの高さを見ると、高卒プロを狙える選手であろう。どちらも課題を抱えているものの、大学・社会人で漬け込ませず、あえてプロでみっちりと鍛え上げてほしい逸材だ。プロは野手として評価されているが、投手としての才能も捨てがたいので、投手・三ツ俣の可能性が終わったわけではない。彼が投手か、それとも野手をやるかは球団の考え次第になるのではないだろうか。ぜひ今後の試合でも投打に渡る活躍で大いにスカウトにアピールしてほしい。

情報提供・文:2010.07.18  河嶋 宗一
  • 2010 年 7 月

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