選手名鑑

森下 暢仁 (大分商)

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森下 暢仁

森下 暢仁18u2015

都道府県:
大分
高校:
大分商
学年:
2016年卒
ポジション:
投手
投打:
右/右
身長:
180cm
体重:
70kg
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寸評
 彼の第一印象は岸孝之タイプと感じた。手足の長い投手体型、テイクバックが大きく柔軟性を感じるダイナミックな投球フォーム、スピンがかかった140キロ台の快速球、両サイドへのコントロールの良さ、何より純朴な雰囲気が、岸ような投手になっていくと感じた。プロのスカウトからすれば、育てがいのある逸材はいない。彼の現状の技量、将来性について迫っていきたい。

(投球内容)

ストレートの球速は、常時140キロ~144キロ。一言でいえば、快速球。スピンがかかっており、何より外角に狙い通りにコントロールができており、実に見栄えするストレート。森下はここぞという場面でそのストレートを投げることができる。いわゆるコマンド能力が高い投手であり、大きな武器となるだろう。プロではストレート主体にして抑える投手と、ストレートを見せ球にして抑える投手がいるが、森下はストレートを武器にできる投手になっていく予感がある。

 しっかりと体ができれば、150キロ越えも十分に期待できそうだが、あくまで今のような高回転がかかった「質」のあるストレートを貫いてほしい。

 変化球は90キロ台のカーブ、130キロ前後のスライダー、120キロ前後のチェンジアップ、3球種。カーブは実に緩急が効いており、さらにスライダーのキレはまずまず。小さく曲がるもので、さらに球速を上げていきたいところ。チェンジアップは多投しないが、精度は悪くない。見た試合では少なかったが、チェンジアップの調子が良ければ、ストレートとチェンジアップの中心の投球もできそうだ。縦変化をより武器にできると大きいだろう。

(打者への攻め)

右打者への攻めにはかなり自信にしている様子。外角のストレート、あるいはカーブでカウントを取りつつ、追い込んでから自慢の外角ストレートで決めるパターンが多い。ほぼ外角ストレートで決めるパターンを得意にしている。要所ではチェンジアップを投げる。チェンジアップをより磨きをかけられると、縦変化に決め手が出てくると良い。

 左打者は、外角中心に速球を投げるが、右打者と比べると速球のスピード、球威、コントロールともに物足りず、苦手にしているようにうける。変化球も、右打者と比べるとやや甘いと思っていたが、終盤以降は140キロ前後のストレートを投げ込むことができており、さらに力あるボールを投げ込むことができるようになるとなおいいだろう。

(クイック、フィールディング)

フィールディングの動きを見ると実に軽快で、大分大会決勝戦でバント処理を併殺にしたように軽快な動きが光る。もともと遊撃手だったということもあり、身のこなしは良い。ただクイックは1.3秒前後とやや遅いのが気になる。ここは上で鍛える必要がありそうだ。

(投球フォーム)

 ワインドアップから始動し、左足をゆったりと上げていき、右足のひざを適度に曲げてバランス良く立つ。左足をショート方向へ伸ばしていくが、両ひざを曲げつつ、着地するまでの間合いがある。左腕のグラブを斜めに伸ばしてやや顎を上げて半身の態勢を取る。

 開きを抑えることができており、捻りが生まれて鋭い腕の振りができるので、打ち難さが生まれる。森下の凄さは可動域の広さで、テイクバックを取ってから、トップに入るまでの動きを見ると肩甲骨をしっかりと動かしており、胸の張りが良い。開きも遅く、さらに縦の動きでボールを投げることができる。角度も兼ね備えた質のあるストレートを投げる秘密がここにあるのだろう。この可動域の広さを維持できるかが活躍の分かれ目になりそうだ。

 球もちは良く、最後のフィニッシュでも、前足をしっかりと踏み出し、軸足の蹴り上げも良く、全体的に上半身と下半身が連動したフォームだろう。

 ただ気になるのはたまに体が突っ込んで、高めへ抜けやすい傾向にあるかなと感じる。筋力ではなく、全体の動きで投げる意識はあるので、体力がついて、体が大きくなっても、今の意識は大事にしてほしい。
将来の可能性
 体全体をバランスよく使った投球フォームの土台の高さ、140キロ台のストレートを狙い通りに投げるコマンド能力の高さ、まだ体ができていないので、さらに凄いボールを投げるだろうと感じさせる期待感、フィールディングの動きからわかる身のこなしの良さと、プロのスカウトが高く評価するのも十分に頷けた。
 ドラフト候補として各球団がリストアップしているが、2年~3年で二軍でしっかりと下積みをすれば、3年目か4年目で十分に一軍ローテーション入りする基礎能力と将来性が備わっており、20代前半の投手が少ない球団は、是が非でも獲りに行くべき逸材ではないだろうか。
 もしプロ志望届を出せば、各球団、どんな動きを見せるのか、今から注目である。
情報提供・文:2015.08.01 河嶋 宗一
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