野呂 和弘選手 (大館鳳鳴)
短評
旧チームでは、背番号16をつけて夏の大会のマウンドに上がっていました。新チームでは、背番号5をつけてサードとして登録。サイドハンドのように、前に身体を折ってから投げ込むスリークオーター。 (第一印象) 夏の能代商業戦までは、8イニングを投げて8奪三振を奪っているように威力のあるボールが魅力です。実際ボールにも球威と勢いが感じられ、投手としての可能性を感じさせる素材です。 (投球内容) ノーワインドアップから、身体を前にすべらせるようなフォームで投げ込んできます。球速は、すでに135キロぐらいまで出ていたのではないのでしょうか。スライダーとのコンビネーション中心に、カーブなども織り交ぜます。まだまだ球筋にバラつきは見られますが、低めに伸びて来る球も少なくありません。クィックやフィールディングの動きもよく、身体能力の高さを伺わせます。 <長所> グラブを内に抱えられており、足の甲でも深く地面を捉えています。あとは、もう少し「球持ち」がよくなり指先の感覚が磨かれば、球筋も安定してきそう。 腕を強く振れるし、ボールにも上手く体重が乗せられ、打者の手元までボールの勢い・球威が弱まりません。 <課題> けして「着地」が早いわけではないのですが、長く打者に真っ直ぐ正対して投げ込んで来るフォームなので、自然とボールが見やすい感じ。そのためコースを突いたような球でも、打ち返されてしまいます。この「開き」の早さのためか、ボールの威力はある割に打ち返されてしまう要因ではないのでしょうか。
更新日時:2013.02.01
将来の可能性
ハッキリしたサイズまではわかりませんでしたが、体格もガッチリしていますし馬力もありそう。順調に投手としてのトレーニングを積んでゆけば、夏までに140キロ台の王台も見えてきそうです。エース浅川洵の存在もありますが、2013年度の秋田を代表する速球派になれそうな素材。それだけにこの冬は身体をイジメ抜いて、夏に爆発するような下地を作って欲しいと期待しています。
更新日時:2013.02.01