
津田 翔希 (浦和学院)
- 短評
- 観戦レポートより抜粋(2015年5月20日)
個人で注目したい選手が一人いた。それが浦和学院の主将で遊撃手の津田 翔希(3年)である。1年夏からベンチ入りを果たし、その後もショートストップとして守備、打撃面で引っ張ってきた。だが関東大会初戦では無安打。東海大相模戦(試合レポート)でも、序盤まで凡打に終わり、打ち取られる姿を多く見てきた。それは守備面でも影響を及ぼし、関東大会では失策することもあり、攻守ともに不安定な姿が見られた。
だが8回表、東海大相模の149キロ左腕・小笠原 慎之介から本塁打を打って勝利に貢献。これまで不調に陥っていた多くの選手が一つの本塁打から変わった例を多くあるだけに、昨日の本塁打から変わっているのか。第1打席から注目してみた。
1回裏、1番諏訪 賢吉(3年)が敵失で出塁し二盗成功。さらに犠打で一死三塁のチャンスで打席を迎えた。津田は見事に直球を捉え、左前適時打で先制点を挙げる。それまでの打席と違い、迷いがなく、的確にミートに成功した。
さらに5回裏、敵失で出塁すると二死二塁から2番臺 浩卓(3年)がライト線を破る適時三塁打。そして津田が初球を捉え左中間を破る適時二塁打で4対1として、試合を大きく優位づける結果となった。
これで第2打席の中前安打を含め、3打数3安打となった。この日の津田は構えからゆったりとしており、ボールの待ち方に性急さがなくなった。
今までだと我慢しきれずに振りに行って、芯を外した打球が多かったが、この日はゆったりとボールを待ちかまえ、ボールも良く見れて、素直にバットが出て、的確にボールを捉えることができているのだ。本来ならば最短距離でバットが出てボールを捉えることができる選手。
もともと俊敏な動き、遠い位置から正確なスローイングができる技術、肩の強さ、フットワークの良さと確かな守備力を持った選手。ここに無心の境地でボールを持ち、この日のように快打を継続できれば、さらに高いステージで出来る可能性を持った選手であろう。関東大会決勝で復調の兆しを見られたのは収穫であった。
- 情報提供・文:2015.05.20 河嶋 宗一
埼玉県の地域スポンサー様を募集しております。
ほぼ全試合観戦していましたが、すっかり野球が大好きになりました。津田選手のプレーが最高で繰り返し観てしまったほどです。いつかまた津田選手のプレーをテレビで観られる事を願いつつ、これからのご活躍をお祈りいたします
コメントを投稿する