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卒業生
吉田 凌

吉田 凌(東海大相模)

都道府県:
高校:
学年:
2016 年卒
ポジション:
投手
投打:
右/右
身長:
181 cm
体重:
70 kg
データ最終更新日:2015年12月26日

寸評

 1年生の時にみた140キロ後半の速球を投げ込む姿を見て、プロ入りが狙える投手だと思っていたが、3年時に見せた吉田 凌の投球は、我々が描いた投手像とは違うものだった。というよりも、我々が「スピードガンの表示」に求めていたところがあったのではないだろうか。この3年間、吉田 凌は投手として磨いていた。そして吉田がプロで活躍すべき投手像を何なのかを考えていきたい。
(投球内容)
速球は 135キロ~140キロ マックス144キロ
普段の吉田は135キロ前後。出していると思ったときのスピードは130キロ後半。これは私のガンのスピードなので、球場でのガンは140キロ前後で、最速144キロ。2年の時よりも出ていないと感じるかもしれないが、球速が甘く出やすい球場で、140キロ後半を出したことで、吉田は速球投手と認識されたと感じる。そういう投球を求めすぎたところが吉田自身、苦しんだといえるだろう。
 テークバックを大きくして、球速を求めていたが、上級生には、テークバックを小さくして、ボールを前で離す意識で投げるようになった。また完全に良くなったわけではないが、少しずつ自分の新たなスタイルを見出す工夫が感じられた。
 プロ入りして、身体のサイズアップ、専門的なトレーニングにより球速は速くなる可能性は秘めているが、それよりもいかにキレの良いストレートをコントロール良く投げられるかだろう。
変化球 スライダー、カーブ、縦スライダー
1年~2年の時はストレートと縦スライダーで徹底的に押す投球が目立っていた。いわゆる力だけで抑えることができた。しかしそれは人並み以上のストレートができて成り立っていたが、2年秋からストレートがあまり走らなくなったのか、打ち込まれる姿を見てきた。3年春からストレート、スライダー、縦スライダー、カーブと多くの球種を使い、緩急、縦の変化を使い分けるようになったのだ。吉田は変化球でしっかりと打ち取れるのが良いとところで、一番武器になりそうなのはやっぱりスライダー。が、格段にレベルが上がるプロではスライダーが決め球となるは未知数なところがある。

 トータルで見ると、投球の幅は広がったが、どちらかというと完璧に抑えた試合は少なくまだ発展途上。スライダーを大きく生かせる変化球がないのが課題。

 (投球フォーム)
 ワインドアップから始動する。ゆったりと振りかぶり、左足を膝の近くまで引き上げる。ただ両ひざが棒立ち気味になるときがあり、バランスを崩すことが多い。その後、三塁方向へ足を伸ばしていきながら、前膝が開いた状態で踏み出す。そうなると、左半身の開きが早くなってしまうのでいわゆる左肩の開きが早く、そして体が突っ込みがちのフォームになる。

 テイクバックは反動を小さくして、打者寄りで離すことを意識しているが、体の回転と腕の振りのタイミングが合っておらず、たまにかなり球離れが早くなった状態で投げることがある。そして踏み込んだ足も突っ張って態勢が乱れることがあり、ベストボールを投げていることが少なく、ばらつきが多いのが高3年の吉田 凌であった。

 上半身と下半身の動きが合致させてベストなボールを投げることを求めていたが、ベストなフォームで投げられたかといえば、おそらくNOだったと思う。プロでは自分にとってベストなフォームを追求していくことになるだろう。

将来の可能性

 人並み以上の速球を投げ込んでいた吉田。振り返ると速球、変化球、投球術、コントロールもまだ発展途上で、すべてにおいてステップアップする必要がある。肉体も成長過程にあるので、地道に焦らずに自分の投球スタイルを確立することが大事ではないだろうか。
 打者を抑えるためにはどんな投球スタイルで勝負していけばよいのか。入団当初はその答えを見つけ出すためにファームで研鑽を積むことだろう。その答えが見つかったとき、一軍で活躍できる投手になれるはず。プロという厳しい環境に身を置いたからには1日1日も無駄にできない。
 一歩ずつ積み上げていって、高卒4~5年目に台頭できる投手となっていくことを期待したい。

情報提供・文:2015.12.26  河嶋 宗一

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