神野 靖大選手 (今治西)

神野 靖大

球歴:今治西

都道府県:愛媛

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:169.0 cm

体重:60.0 kg

学年:卒業

寸評

 今年の四国大会優勝に貢献した左腕。秋の神宮大会に出場した投手になると、2009年のエース左腕の日野 玲央奈以来。日野以上の将来性を秘めた投手ではないだろうか。 (投球内容)  左スリークオーターから投げ込む直球は常時120キロ後半~130キロ前半を計測。高校生左腕としてはまずまずのスピード。速球のキレがあり、さらに5キロ前後速くなっていくと楽しみ。変化球は120キロ前後のスライダー、110キロ前後のカーブと球種はこの2球種が中心だが、コーナーへしっかりとコントロールができており、大崩れしない投球ができるのがこの投手の最大の強み。  強打の八戸学院光星打線相手にも右打者には内にストレートだけではなく、膝元に強烈なスライダーを投げて、外へチェンジアップを投げて内野ゴロを打たせて、左打者には内に強く突きながら打たせて取る投球ができていた。 と八戸学院光星戦では繊細且つ大胆な投球ができていたのだが、準決勝の日本文理戦では汲々としていたのか、外角中心の攻めに終始した。球威がなくコントロールをウリにする投手が安全策に言った時点で負けである。ボールのキレ云々だけの話ではない。  投球以外の技術も高く、牽制もうまく、クイックも1.2秒台と素早い。打撃も良く、野球センスの高さが光る選手である。 (投球フォーム)  セットポジションから始動し、右足を回しこむようにあげて左足の膝を適度に曲げてバランスよく立つ。右足を二塁方向へ送り込んでいきながら、重心を少しずつ沈めて、前足を着地する。ステップ幅はそれほど広くないが、お尻から先行するように着地して、軸足を折り曲げすぎず、上手く体重移動ができている。右腕のグラブを斜めに伸ばしながら開きを抑えていき、右胸をしっかりと抱える。うまく体のブレを防ぐことができていて、真っ直ぐ体重移動ができているため、制球が安定しやすいフォームだ。左ひじの旋回を見ると、滑らかで、しっかりと肘が上がった状態で、しっかりと指先に自然と力が伝わり、リリースポイントが安定したフォームである。自分の踏み出しの幅が掴んでいるのか、上手く体重が乗って、蹴り上げのタイミングも良い綺麗な投球フォームである。  現状は体が細く、走り込みで作り上げた体型だが、体幹となる部分をしっかりと鍛え上げて、体のキャパシティを上げるトレーニングを積んでいけば、さらによくなっていくはずだ。
更新日時:2013.12.13

将来の可能性

 打ち気を逸らす投球術は見所はあるが、球速的にも、変化球も、特別凄い切れるわけではないので、しっかりとボールを見極めることができて、右方向へ打ち返せる打線になると打ち込まれてしまう。まだ球速的ものは足りないと感じることはある。だがどの打線も、必ず弱点はあるわけで、その見極めが今治西バッテリーは掴んで、投球を組み立てられるかではないだろうか。    左の技巧派は球速を大きく伸ばすことはあまりないが、この冬は自分のキャパシティを大きくしながら、さらに投球の攻めを突き詰めたい。勝てる投球を追求し、全国を代表する技巧派左腕に成り上がることを期待したい。
更新日時:2013.12.13

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