相馬 和輝選手 (角館)
寸評
上背はないものの、非常に伸びのあるボールと投球をまとめるセンスも兼ね備えた2年生右腕。2014年度の、秋田を代表する好投手との期待がたかります。 (第一印象) 足を引き上げる時にも勢いと高さがあり、フォームに躍動感を感じます。そういった勢いがありながらも、冷静に投球できるバランスの取れたプレーヤーです。 (投球内容) すでに140キロも記録すると言われている投手ですが、みた感じでは120キロ台後半~135キロぐらいでした。しかし球持ちがよく、ボールにしっかりバックスピンをかけられるので、手元まで伸びのあるボールが投げられるのが特徴。変化球も、カーブ・スライダーとオーソドックス。両サイドにボール散らせて打ち取ってきますが、全体に高いのが気になります。マウンド捌きだけでなく、牽制・1.0秒を切るようなクィック、フィールディングも上手く、非常に高い野球センスの持ち主だとわかります。 <長所> グラブを最後まで内に抱えられるので、両サイドの投げ分けが安定。「球持ち」も良いので、指先の感覚も良く安定した制球力を誇ります。 <課題> 「着地」までの粘りが甘く、体の「開き」が早くなりがちです。そのため打者としては、合わせやすいフォーム。それをなんとか、伸びのある球質で補っている部分があります。 膝小僧に土が着くぐらい重心が沈んでいるわりに、足の甲の抑えが甘くスパイクのエッジを活かせていません。そのため浮き上がる体の浮力を抑えきれず、ボールが上吊ってしまいます。 「球持ち」が良いわりに振り下ろした腕が体に絡んで来ないのは、腕の振りが弱いからなのでは。そのため、速球と変化球の見極めがつきやすいのが気になります。
更新日時:2013.07.22
将来の可能性
一見完成度の高い好投手のイメージを持ちますが、まだまだ投球フォームなどをみてみると課題が多いのがわかります。来年秋田屈指の投手、もしくは全国レベルの投手を目指すためには、乗り越えて行かないといけない壁も少なくありません。高校卒業後の可能性も見据えて、これから一年間取り組んでみては如何でしょうか?
更新日時:2013.07.22