黒田 雅也選手 (開星)
寸評
開星は恩田 和季が注目されるが、恐らくチームリーダーを任されるのはこの男であろう。何かミスがあれば、厳しく指摘出来る妥協を許さない選手で、プレー一つ一つに集中力の高さが感じられ、小柄ながらもチームを引っ張るファイターだ。 (打撃) 捕手ながら1番に座り、バットコントロールの良い打撃が光る。開星の打者の中では最も出塁が期待出来る打者の一人だろう。彼は初球からガンガン振っていく選手。逆方向への打球は少なく、どちらかというと引っ張る打球が多い。 スタンスはオープンスタンス。グリップを肩の位置において構えている。バランス良く構える事ができており、良い構えで打つ事が出来ている。投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、小さく足を上げていきながらタイミングを測る。 すり足気味で、タイミングはゆったりと取れていて、いろいろな球種、いろいろな投手にタイミングを合わせられるではないだろうか。 トップの動きを見るとしっかりとバックスイングを取り、スイングに入る。スイング軌道を見ると無駄なく振りぬくことができており、目線の位置もずれることなく振り終えているので、軸のブレも小さい。フォロスルーも小ぢんまりせずしっかりと振り切っている。 (守備・走塁) スローイングタイムは2.00秒をコンスタントに投げており、スローイングのコントロールも安定している。キャッチング自体も安定している。ワンバウンド処理はまだ腕だけで捕りに行く傾向があるので、体で止める癖はしっかりと付けたいところ。彼は投手に対し、ガンガン引っ張っていくタイプの捕手で、投手に対しても厳しく指摘するシーンが見かけた。新チームではキャプテンあるいはリーダー的な役割を任されるのは十分予想出来る。 脚力に関してはよく分からず。常に全力疾走しており、見ていて気持ちが良い選手。手抜きをするようなプレーはなかった。
更新日時:2013.06.06
将来の可能性
巧打型の捕手で、今後は体の成長次第では長打力も伸ばしていく選手だろう。恩田和季の本格派右腕2枚いるが、2人の持ち味を引き出すには彼のリードにかかっている。攻守でチームを牽引し、2年ぶりの夏の甲子園へ導けるか注目していきたい。
更新日時:2013.06.06