金子 大地選手 (春日部共栄)

金子 大地

球歴:春日部共栄

都道府県:埼玉

ポジション:投手

投打:左 / 左

学年:卒業

寸評

 2014年度の埼玉を代表する左腕投手の一人で、夏の甲子園 開幕カード選抜優勝龍谷大平安に対し、9回を1失点完投勝ちし存在感を示しました。 (第一印象)  驚くような球威・球速はないのですが、左サイドに近いスリークオーターから、ゲームメイクできる実戦的な投球が光ります。 (投球内容)  独特の球筋を活かしながら、球速は130~中盤ぐらいまでと驚くほどのものはありません。しかし左打者の背中越しから来るような感覚に陥る独特の球筋とキレの良い球で、打者にとってはそれ以上に感じられたはず。変化球は、カーブ・スライダー。チェンジアップ系の右打者外角に逃げて行くような球は観られません。龍谷大平安戦でも9回で5奪三振のように、左投手の割にはそれほど三振は奪いません。外角中心にボールを集めますが、時々内角にズバッと投げてつまらせます。マウンド捌きは洗練しており、制球も安定。左腕投手らしく牽制は鋭く、クィックも1.0秒台を割るような高速クィック。野球センスの高さ・運動神経の良さを感じます。 <長所>  グラブを最後まで体の近くに抱えられるため、両サイドの制球は安定。足の甲での地面への押し付けも出来ており、球筋もそれほど高めに浮きません。「球持ち」もよく指先の感覚にも優れるなど、非常にボールを上手くコントロールできています。埼玉予選では、49回2/3イニングで12四死球と安定。通常イニングに対し1/3以下がコントロールの目安となりますが、四死球率が24.2%とイニングに対し1/4以下であり、かなりコントロールに優れた投手。 <課題>  サイドスローの宿命でもあるのですが、どうしても開きが早くなりボールが見やすくなってしまいます。またボールにしっかり体重が乗せられない分、打者の手元まで球威のある球が投げられない。そのぶん上半身や腕を鋭く振ることで、キレを生み出すことで補うことになります。
更新日時:2014.08.31

将来の可能性

 とても実戦的な投手であり、左腕という付加価値も加わると、比較的早い段階から大学などでもチャンスをもらえるかもしれません。完成度の高さからも、強豪チーム・名門校で野球を続けて行くことが予想され、今後の飛躍が期待されます。これからどんな活躍を魅せてくれるのか、今後も追いかけてみたい一人です。
更新日時:2014.08.31

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