高品 健吾選手 (東総工)
寸評
今年の千葉県で、ポテンシャルならば県内1,2を争うのが東総工の高品ではないだろうか。193センチの長身から振り下ろす140キロ前後のストレートを武器にする。高卒プロを考えると、いろいろ補わなければならないものがあり、時期尚早だが、いずれは145キロ~150キロを投げられそうなポテンシャルが備わった投手ではないだろうか (投球内容) 本人の投げやすい位置として右スリークォーター気味から振り下ろす。ストレートは常時135キロ~140キロを計測。指がかかった時のストレートは素晴らしいのだが、ストレートが抜けやすく、高めに浮く事が多い。基本的にはストレートとスライダーを外角中心に集める配球。良い時はストレートで圧倒できるが、ストレートのコントロールが定まらないと、投球ができない。夏までの課題としては余裕を持って投球ができることではないだろうか。 クイックは1.3秒前後と遅く、ランナーの警戒もまだまだで、あっさりと走られることが多い。フィールディングも大型ゆえ、動きはそれほど良くない。フィールディングは体の反転など、体の使い方、キレなどにも関わっていくので、怠らずしっかりと鍛えて欲しい。 (投球フォーム) ノーワインドアップから始動し、右足を高く上げて、左足をまっすぐ伸ばしてバランスを保つ。左足をショート方向へ向かってインステップ気味に踏み込む。 捻りを入れるフォームではないので、縦系統のフォームで投げるフォームではない。左腕のグラブを斜めに伸ばして開きを抑えていき、テークバックはコンパクトに取っていきながら、トップを作る。その後、右腕を外旋させてリリースポイントに入る。打者よりで離そうとしているが、リリースポイントが定まっておらず、コントロールが乱れる事が多い。まだ自分のリリースポイントは掴み切っていない印象を受けた。フィニッシュではしっかりと腕を振り切っており、フィニッシュはしっかりしている。
更新日時:2013.05.22
将来の可能性
持っているポテンシャルは今年の千葉県でもトップクラスで、開花すれば、150キロ近い速球を投げ込めるポテンシャルは備わっているといえるだろう。ただ速い球を投げる才能以外で、課題が多い。大学で続けていくことが考えられるが、上のレベルで通用するには環境になれる事も含めて、取り組む課題が多い。その中でもストイックに打ち込んで、自分の素質を磨き続ける姿勢があるか。才能が開花することを心待ちにしている。
更新日時:2013.05.22
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