五代 智之選手 (多度津)
寸評
観戦レポートより抜粋 2013年05月11日 第1試合で先発した多度津・五代智之（3年・173センチ72キロ・右投右打）の健闘もまた特筆に価するものであった。 「聖光学院は強いチームなので緊張したが、中盤までは粘れることができた」と本人も語ったように、初回まったく定まらなかった制球は2回から4回までは安定。ストレートとスライダー、カーブ、シンカーのコンビネーションは、「力不足だった。まだ修行が足りない。自滅」と夏への課題である「気持ち」が出せなかったことを悔いた多度津・福家智基監督も「ボールのスピード、キレはよかった」と評価を与えるレベルだった。 ただ、指揮官は5回に3四球を与えた5回表の1失点、降板、大量失点のきっかけを作ってしまった7回表の状況を指摘し、こうも言っている。「プレッシャーを背負うのがエース。力的には通用するので、もっと力をだしてほしい」。 「もっとコントロール精度を上げて、三振が取れるピッチングをしたい」自らの課題は重々承知している五代。この日の経験を糧にシード校として迎える夏までに、彼がいかにレベルを上げられるか。その先には多度津工業時代・前田大輔（駒澤大→神戸製鋼→元オリックス捕手）、鈴木義広（中部大→中日投手）といったプロ野球選手を輩出しながら、がまだ一度も踏んでいない聖地へのウイニングロードが待っているはずだ。
更新日時：2013.05.13