三染 真利選手 (敦賀気比)
寸評
エースの 岸本淳希 と2枚看板として期待されていた投手ですが、8月に大怪我を。そのため秋季大会は登板できず、今選抜が復帰のマウンドになった。長い腕をしならせた、勢いのあるボールが彼の最大の魅力。 (投球内容) 躍動感溢れるフォームから投げ込む力投派ですが、外角にキッチリコントロールできる制球力があります。典型的なリリーフタイプですが、けして荒れ荒れの投球ではありません。 (投球内容) スリークオーターから繰り出されるストレートは、常時130キロ台後半~140キロ台前半。ボールがグッと来る感じは、リリーフということもあり、ドラフト候補の 岸本淳希 以上と言えるでしょう。変化球は、スライダー・ツーシーム・カーブなど。クィックなども素早く投げ込めて、マウンドでも落ち着いた投げ込んでいました。特に怪我の影響は、感じさせません。 <長所> グラブはしっかり抱えられているわけではないのですが、最後まで体の近くにあって両サイドの投げ分けは安定。足の甲でも地面を押し付けるように、重心も深く沈んでボールは上吊りません。これだけ全身を使っても、大きくは制球を乱さないところが魅力。 長い腕が、最後体に絡んでくるような腕の振りの強さがあります。ボールにも適度に体重が乗せられるので、打者の手元まで生きた球が投げられます。 <課題> 「着地」までの粘りがそれほどでもなく、体の「開き」も早くなりがち。球筋が読まれやすく、投球が一辺倒になるとポンポンと連打を食らう危険性があります。
更新日時:2013.03.31
将来の可能性
初めて見る投手でしたが、力投派であっても抑えるべきポイントはしっかり抑えているところが素晴らしい。高校からプロに行くような圧倒的なものは感じられないものの、まだまだパワーアップして行ければ3,4年後は楽しみ。大学や社会人などに進んだ3,4年後に、何処までの投手になっているのか楽しみです。
更新日時:2013.03.31