吉沢 岳志選手 (常総学院)

吉沢 岳志

球歴:常総学院

都道府県:茨城

ポジション:遊擊手

投打:右 / 右

身長:176.0 cm

体重:68.0 kg

学年:卒業

寸評

 個人的には、昨年から常総学院で一番評価している選手です。強肩・俊足の身体能力に加え、野球センスの高さを感じます。 (第一印象)  ただこの選手がドラフト戦線で話題にならないのは、体に強さを感じないところではないのでしょうか。もう少し、打球やスイングに力感なり鋭さが出て来ると、身体能力もあるだけに注目されそうです。    (守備・走塁面)  一塁までの塁間を4.35~4.40秒前後で駆けぬけます。これを左打者に換算すると、4.1秒~4.15秒ぐらいですから、プロの基準である4.2秒を上回ります。新チーム結成以来の119打席で14盗塁ですから、プロの年間規定打席である446打席で換算すると、年間52個ペースで走っていることになります。その走力以上に、実戦では走れることがわかります。  昨年までは、少々ボールを捕球するまでに、おっかなビックリするようなおどおどしたプレーが気になりました。一冬越えて、だいぶ落ち着いて地に足の着いたプレーができるようになっています。元々キャッチング~スローイングまでの動作が安定しており、送球が乱れないのが最大の特徴。けして地肩が強そうには見えないものの、深いところから送球が乱れないスローイングには見るべきものがあります。こと守備に関しては、将来的に上のレベルでも遊撃手としてアピールできる資質があると評価しています。     (打撃内容)  甲子園でヒットを連発するなど、実績充分。センター中心にはじき返す、基本に忠実な打撃が持ち味。ただ選抜では、好投手・大竹 耕太郎(済々黌)投手相手に、三遊間を破る1本のみに抑えられてしまいました。      <長所>  足を上げて下ろすまでの「間」がとれており、遅かった始動を早めて、広くボールに対応できるスタイルに変えました。これにより、打撃の幅が増しているのではないのでしょうか。     足を大きく上げ下ろす割には、頭の動きが小さく、体の開きも我慢でき、軸足の粘りも悪くありません。アウトステップして、足の爪先を開き気味に踏み込み、ボールを巻き込んで引っ張る打撃を得意とします。  <課題>     早めに打撃の準備であるトップを作れるのは良いのですが、ボールを払うようなスイングに力感が感じられません。最大の理由は、腰の逃げが早く、外の球を強く叩けないことに原因があるのではないかと思います。もう少し引きつけて、センターから右方向への意識も夏に向けて欲しいのではないのでしょうか。
更新日時:2013.05.08

将来の可能性

 一冬越えて遊撃守備に成長が見られ、更に打撃でも幅が広がってきた印象を受けます。その反面、まだボールを強く叩けないなど、開きの早い癖のあるフォームに課題は残します。ただセンスの良い選手なので、首都圏の強豪・名門の大学などで野球を続けて行ける素材でしょう。あとは、打撃の成長を期待して待ちたいと思います。
更新日時:2013.05.08

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