宮本 恭佑選手

宮本 恭佑

球歴:

ポジション:捕手

身長:183.0 cm

体重:74.0 kg

学年:卒業

寸評

天才的なバットコントロールとセンスを兼ね備えた履正社海部大斗。2年夏で初めて彼のプレーを見た時に前評判通りの選手だと思った。天才的なバットコントロールだけではなく、打席の立ち姿、相手の隙を逃さない走塁、一歩目の速い外野守備。すべてにおいてハイレベルで最終学年ではどんなパフォーマンスを示してくれるか楽しみにしていた。そして3年春では17打数6安打の活躍。打率.353では大活躍を見せた日大三畔上 翔東海大相模臼田 哲也、福岡国際大付属の高城 俊人と比べると物足りないかもしれない。しかし右左関係なく、逆方向へ打ち返すバットコントロールは秀逸だ。既に打撃の形は出来ており、早めにプロのレベルを味わうことをお薦めする。 (打撃) スタンスはスクエアスタンス。グリップを高めに置いて膝を曲げて構えている。腰は据わっているし、投手も両目で見据えることができている。そして何よりも集中力を感じさせる構えであり、雰囲気を感じさせる。投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、足を回し込むように上げていき、真っ直ぐ踏み出していく。トップを捕手側方向に引いていき、振り出していく。インパクトまで最短距離で振り抜かれており、軸がしっかり回転しており、目線がぶれないので、的確にミートすることができている。選抜ではそのミート力に力強さが加わり、打球が力強くなった。またボールの見極めが良くなり、無駄球に手を出さずに狙い球をしっかりと絞り的確に振り抜くことができるようになった。準決勝の東海大相模戦でもしっかりとボールを見極めて自分の打てる球を待っている。勝利に向かって最善を尽くす姿勢は素晴らしかった。 (守備) 打球に対する反応は良く、落下点まで一直線に走れる能力は素晴らしい。この能力は中学時代から際立っていたようだ。カットマンまでしっかりと投げており、基本的な部分はしっかりこなすことができている。地肩の強さは外野手として基準に達しており、コントロールも良い。状況判断に優れている外野手なので実戦タイプの外野手として存在感を示す選手になってくるのではないだろうか。 塁間タイムは4.00秒~4.20秒前後で駆け抜ける俊足だ。7試合で盗塁1個と少ない。ただ選球眼も長けているし、出塁率も高く、厄介な一番であることは間違いない。九州学院戦ではセンスの高さが光る走塁を見せた。4番石井が打った打球はショートへ。レフトがもたついている隙をついてホームまで走った走塁の上手さは素晴らしい。
更新日時:2011.06.27

将来の可能性

いろいろな高校生を見てきたが、すべての動作を確実に標準以上にこなせて手抜きをしないプレーヤーは海部大斗であるということ。センスがある選手どうも横着なプレーが見られる傾向があるのだが、彼はそれがない。手抜きせずプレーできる姿勢は素晴らしい。海部大斗の最大の魅力である。打撃、走塁、守備ともにアマチュアで身に付けるべき技術は殆ど習得している男であり、あとはプロのレベルに対応するために応用力を身につける段階に入っていると思う。精神面、技術面はクリアしているので後はハードなプロでも対応できる体力が必要だ。雑誌では彼のことをイチローや青木宣親タイプと評する寸評が多い。大人の肉体に変わってパワーアップができれば、名を挙げた2人に迫るヒットメーカーに成長する可能性は大いにある。今年の高校生外野手の中では高卒プロ入りが期待できる数少ない一人。数年後にはこの世代を引っ張る野手になってほしい。
更新日時:2011.06.27

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