稲岡 賢太選手 (鳴門)

稲岡 賢太

球歴:鳴門

都道府県:徳島

ポジション:外野手, 右翼手

投打:右 / 左

身長:170.0 cm

体重:78.0 kg

学年:卒業

寸評

 夏の甲子園では、3番・左翼手として出場。徳島予選では打率.538厘と打ちまくりましたが、甲子園で4打数0安打で終わりました。この秋は、5番・右翼手として出場。秋季四国大会松山聖陵戦では、4安打と固め打ち。広角に打ち分ける、安打製造機ぶりは健在でした。 (第一印象)  この選手の素晴らしいのは、左方向へ流す当たりが極めて強いということ。流すというよりは、強くはじきかえす感じ。打席でも最後までボールから目を離さず、高い集中力が感じられます。 (守備・走塁面)  残念ながら、一塁までの塁間タイムは計測できず。夏の徳島予選の4試合でも盗塁は0のように、それほど足を全面に出したプレーヤーではないように思います。  右翼手としては、正直よくわかりませんでした。ただ地肩はそれほど強いように見えませんでしたし、返球の場所などを考えると、まだまだ状況に応じたプレーには欠ける印象があります。 (打撃内容)  前足を引いて非常に腰を深く沈めて、下半身に安定感を感じます。始動は、一度つま先立ちしてから再度ステップし直す打ち方なので、遅すぎるのが気になります。それでも速球でも変化球でも、柔軟に対応できる珍しいタイプ。 <長所>  速球でも変化球でも、低めでも高めでも、内角でも外角でも、非常にさばける球が多いのに驚かされます。それでいて打球は強烈で、最後までシッカリ振り切るスイング。けして中途半端に、当てに行こうというスイングは致しません。  踏み込んだ足元はブレないので、外角に逃げる球や低めの球にも食らいつけるはず。足の上げ下げも小さく、目線も大きく動きません。軸足にも強さが感じられるので、打足の速さも際立つます。  けして最短距離に振りぬくという意識ではないのですが、ミートポイントまで無駄がありませんし、最後まで力強く振り切れます。無駄がなく、かつ力強い理想的なスイング。 <課題>  始動が遅すぎるので、狙い球を絞りこまないと瞬時に対応できないはず。それでも速球でも変化球でも、幅広く対応できるのは天賦の才能の持ち主か。
更新日時:2012.12.14

将来の可能性

 打撃に関しては、けして長距離砲ではないので派手さはありません。しかし対応力・集中力・打球の強さなどを兼ね備え、素晴らしい資質の持ち主。その一方で、走塁や守備でのアピールが低いのは残念。この打席での意識の高さを、ぜひ守備や走塁にもつなげて欲しいですね。選抜に出場する可能性は高く、もし出場することになったら今回詳細にまではわからなかった、守備・走塁など細かい部分まで見て行けたらと思います。昨夏のレギュラーが8人残った鳴門打線の中でも、一番の才能の持ち主ではないのでしょうか。
更新日時:2012.12.14

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