升田 早人選手 (光)
センバツで急浮上!完封デビューを果たした光の升田 早人は東浜巨タイプ!?
この春、センバツ出場に導いた本格派右腕、光(山口)の升田 早人投手(3年)が甲子園でも抜群の内容を示した。昨秋近畿大会ベスト8の彦根総合(滋賀)相手に完封勝利を挙げた。ここまでの投手なのかと驚きが隠せなかった。 直球の質がいい。歩幅は狭く、上体を鋭く振った投球フォームから投げる直球は常時130キロ後半〜143キロを計測。分かっていても空振りしてしまうほどの球質であり、三浦 銀二投手(福岡大大濠ー法政大ーDeNA)の高校時代を彷彿させるような直球だ。 125キロ前後のスライダーの切れ味もよく、一目で好投手と呼べるものであった。他ではカーブ、チェンジアップの精度も良かった。 リードする福原 将斗捕手(2年)は「升田さんはストレートが本当に良かったので、相手打者の反応を見てストレート中心で行けると思いました。コントロールも良いですし、組み立てがしやすかったです!」と語る。 投球フォームもノーワインドアップから始動し、左足をゆったりと始動し、右足の膝を適度に曲げてバランスよく立つことができる。左足は踵から着地するのが特徴的。その後、内回りの旋回からトップを作り、鋭く腕を振って投げ込む。下半身が太く、鋭く体の回転を生み出す投球フォームだ。 直球の伸び、変化球の質、どれをとっても一級品で、今大会の出場投手でもNo.1といっていい。タイプとしては、ソフトバンク・東浜 巨投手(沖縄尚学出身)を彷彿させ、投手としてきめ細かさもある。181センチ、76キロと上背もあり、さらにしなやかな腕の振りで、まだ体が大きくなれば、速くなりそうな予感をさせる。 次の試合ではどんな投球を見せるか。スカウトの間で一気に評価を上げた投手であることは間違いない。
更新日時:2023.03.22