三原 陽空選手 (三刀屋)
島根の新鋭にいた1年生サウスポーに注目 精密機器で見えたポテンシャルに期待
島根県の新鋭として、年々力を付けてきている三刀屋（島根）。1年生ながらエースに抜擢された三原 陽空投手は、24年の島根県を代表する左腕になり得る能力があるだろう。
入学時は133キロだったが、現在は最速138キロだというストレートは、精密機器ラプソードの計測では、2100回転で回転効率97%と質も高いようだ。
フォームを見ていても、綺麗なバックスピンをかけようとしているのは見て取れた。軸足を適度に曲げてタメを作った状態から動き出すと、右腕を真っすぐキャッチャーへ突き出すものの、開きを抑えて力を逃さないように重心移動している。 左腕は身体で隠しながらコンパクトに使ってトップまで作ると、最後のリリースで力を込めて腕を振り下ろしていた。
本人が最も変わったのが下半身の強さ。チームが取り入れるピラティスの効果で、「細かい筋肉に刺激を与えてくれることで、踏み出した際にしっかり踏ん張れるなど下半身の使い方が良くなり、制球力が変わった」と他競技を取り入れてパフォーマンスアップに結び付けた。
オリックス・宮城大弥投手（興南出身）や楽天・早川隆久投手（木更津総合出身）などが憧れだという左腕。個の能力を伸ばせる環境がある三刀屋で、さらにスケールの大きい投手になれるか。
更新日時：2023.02.24