東恩納 蒼選手 (沖縄尚学)

東恩納 蒼

球歴:沖縄尚学

都道府県:沖縄

ポジション:投手

投打:右 / 左

身長:172 cm

体重:71 kg

ボールスピード:147 km/h

学年:卒業

【U-18代表】相手打者も絶賛!甲子園で快投演じた沖縄尚学の147キロ右腕は理想的な投手スキル

 この夏の甲子園で見事な快投を見せ、エースとして活躍を見せたのは沖縄尚学(沖縄)の147キロ右腕・東恩納 蒼投手(3年)だろう。

 初戦で完封し、3回戦も完投勝利、逆転負けを喫した慶應義塾(神奈川)戦でも、5回までは完璧な投球だった。東恩納と対戦した打者からも絶賛の声が相次いだ。

 「自分は速球に強いはずなんですけど、それを超えるストレートでした」(いなべ総合・石垣 諒馬)

 「どの球種も良くて、狙い球を絞っていても捉えきれないぐらい、全部良い球種でした。動画とか見ていたのですけど、打席に立ってみると前評判以上のものが感じられました」(慶應義塾・丸田 湊斗)

 自慢の快速球は常時130キロ後半〜145キロをマーク。甲子園後の高校日本代表の合宿でも144キロをマークするなど、直球には威力がある。ストライク先行ができるのが最大の強み。コントロールが良く、テンポもよく、球数が少なく済むので、投球制限がある高校野球、国際大会においては重宝されやすい。ハイクオリティーな投球ができるのは東恩納しかない。

 130キロ近い高速スライダーも高校生レベルでは捉えるのは難しい。各打者に聞いても、消えるような感覚のようだ。

(投球フォーム)

 無駄な力みを全く感じない合理的な投球フォームだ。脱力をテーマにする投手は多いが、東恩納ほど脱力できて、なおかつ高出力の球を投げられる高校生投手はいない。

 セットポジションから始動し、左足を回しこむように上げていきながら、右足の膝を適度に伸ばしてバランスよく立つ。その後、遊撃手方向へ足を伸ばしていきながら、重心を下げて着地を行う。テークバックで内回りの旋回をしていきながら、しっかりと胸を張った状態で、トップを作り、リリースに入る。

 お手本のような投球フォームで、柔軟性も高く、体の使い方も秀逸。多くの投手が実現したいと思っている動作や、力の入れ具合を見事に表現している。

 完成度なら、ドラフト候補を含めた今年の高校生でもトップクラスだろう。投手として理想的なスキルが備わっている。

 大学に進むことになるが、投球センスも高く、体力もある。制球力があり、早めに実績を残してもおかしくない。4年後、ドラフト上位候補として評価されるためにも、しっかりと土台固めをしてからでも遅くない。

 23年の高校野球を盛り上げた投手として忘れられない存在へ成長した東恩納の今後の活躍に期待したい。

更新日時:2023.08.28

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