倉重 聡選手 (広陵)

倉重 聡

球歴:広陵

都道府県:広島

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:183.0 cm

体重:84.0 kg

学年:卒業

あの悔しさは忘れない、広陵の左腕エースが今秋にかけた思い

 今秋の明治神宮野球大会で広島広陵(中国・広島)は準優勝に終わった。大阪桐蔭(近畿・大阪)の前に悔しい逆転負け。先発したのは、左腕の倉重 聡投手(2年)だった。  3回までパーフェクトだった。打者9人に4三振。右打者へのクロスファイヤー気味の直球が決まり、大きなカーブと外角へのチェンジアップが有効だった。好打者が多い左打者へも内角へ直球を投げ込むなど、強力打線を相手に臆することなく勝負を挑んだ。  4回から、やや大きなカーブが抜け始め、直球に照準を合わせられる。5回には強風と日差しの関係で左翼手が打球を見誤った結果、安打になるケースが目立つ不運もあり5失点で降板した。それでも、打者との真っ向勝負の姿勢は変わらず、攻めた結果の5失点。大きく自信を落とす結果ではなかったと思う。  左腕を隠しながらテークバックして、体を三塁側に倒しながら、腕を真上から振り下ろす。コントロールも良く、スピンのかかった直球に、縦に割れるカーブが大きな武器。最速は139キロというが、3年夏には140キロ中盤は出そうな感じはする。  秋季中国大会は4試合すべてに先発して23.1回を投げて防御率0.39。自責点は1という結果だった。明治神宮大会では2試合で7失点の結果に終わったが大きく成長した秋だったと言える。  今年の夏、優勝候補と言われながら3回戦で英数学館に1対2で敗れた。その試合で先発したのが倉重だった。2回もたずに2失点。それが最後まで重くのしかかり敗れた。1学年上の3年生への責任を感じていたという。悔しさをバネにここまで勝ち上がってきた。その強い精神力は、来年への推進力となるはずだ。
更新日時:2022.12.09

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