水野 伸星選手 (北陸)
阪急を思い出させる北陸ナイン、打率チームトップのリードオフマンがけん引
今年の明治神宮大会に初出場した福井の北陸。準決勝で敗れはしたが、北信越代表として1勝を挙げて4強入りという結果を残した。その昔、パ・リーグで盟主とも言われた阪急ブレーブスを思い出させる白と赤のユニホームに身をまとったナインが、全国の舞台で躍動した。そのトップバッターを務めたのが、水野 伸星外野手（1年）だった。 左打席に入り、顔の近くにグリップを構え、タイミングを取るようにゆらゆらと手首を揺らしながら投球を待つ。軽く右足を上げてトップを作ると、スイングしながら前身の力を球にぶつけるように振り抜く。明治神宮大会での結果は2試合で7打数3安打。その3安打はすべて逆方向で外角球に対応した安打だった。1年生でまだ体ができておらずパワーこそ感じないが、それを補えるほどの打撃技術はありそうだ。優勝した北信越大会4試合すべて安打を放ち、17打数7安打、打率.412をマークしてみせた。北信越大会、明治神宮大会ともにチームトップの打率を誇った。 阪急ブレーブスの1番打者だった福本豊氏（大鉄出身）のように、北陸のリードオフマンとしてチームを引っ張っていっていくことを期待する。
更新日時：2022.12.01