桒江 駿成選手 (龍谷大平安)

桒江 駿成

球歴:龍谷大平安

都道府県:京都

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:167.0 cm

体重:62.0 kg

学年:卒業

龍谷大平安の168センチのサイドスローが奪三振ショー

<センバツ高校野球:龍谷大平安4-3長崎日大>◇21日◇2回戦  名門・龍谷大平安(京都)の背番号1を背負うのは、桒江 駿成投手(3年)。昨年秋の近畿大会4強の立役者だが、センバツ甲子園の舞台でもその力を存分に発揮した。  168センチ、64キロの体格で、背番号1が大きく見える。しかし、その体つきからは想像できないほど力強い投球を見せた。直球の最速は133キロ。しかし、その直球はほとんどなく、多くが変化球で勝負した。基本は右打者でいう外に逃げるスライダーと内に落ちるシンカー。6種類の変化球を操るというが、まさに「七色の変化球」を自在に操ったという表現がふさわしい。しかも、右サイドでもあり技巧派で打ち取る投球かと思いきや、まるで「本格派投手」のように三振ショーを見せた。  先発7回を投げて7三振を奪った。圧巻だったのは6回表。長崎日大(長崎)の1番から始まる打順で、三者連続三振を奪って見せた。最初の右打者には外角の大きく曲がるスライダーで空振りの三振。次の左打者は、外角ギリギリに決まる直球で見逃し三振。そして最後の右打者へは小さく曲がるスライダーで見逃し三振。この球は桒江が何度も捕手のサインに首を振って投じた球で、内角へのいわゆる「フロントドア」と呼ばれるスライダーだった。まさに多彩な球種をふんだんに使って打ち取った。打者に的を絞らせない、お手本のような配球だった。  もちろん、針に糸を通すようなコントロールがなければこの芸当はできない。球速がなくてもコントロール、配球、球の切れが抜けていれば、甲子園でも三振の山を築くことができることを証明して見せた。  結果は先発7回を投げて7安打3失点で降板したが自責は1。しっかりと仕事をしてチームの初戦突破に貢献した。次戦は昨年夏甲子園の覇者・仙台育英(宮城)。さらなる強豪相手にどこまで結果を残せるか。168センチ右腕の奮闘に期待したい。
更新日時:2023.03.26

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