竹内 聖人選手 (大府)

愛知が誇る公立の雄・大府を引っ張るスラッガー　通算9本塁打・竹内聖人の成長に期待

　春夏合わせて7回の出場実績を持つ大府（愛知）。この秋も県大会まで勝ち上がり、ベスト8進出を果たした。愛知県内では「公立の雄」として注目される実力校をけん引しているのは、主将である竹内聖人外野手（2年）である。 　中学時代は強豪・東海中央ボーイズ出身。ケガの影響で一時、戦列離脱の時期があったが、主力選手として通算5本塁打を記録していた。父は大府出身。そして兄・竹内裕人選手（亜細亜大）は21年夏、4番打者として愛知大会ベスト4に導いた強打者である。 　兄に負けない長打力があり、現在まで9本塁打まで積み重ねている。 　巧みなインサイドアウトでバットを振りだしていき、強烈なインパクトで打ち返す。特に気になるのはフォロースイングの大きさだ。前へ大きくフォローをしているのが特徴的で、意識をもって取り組んでいるのはすぐにわかる。オリックス・吉田正尚外野手（敦賀気比出身）を意識して大きなフォロースイングをしているとのことで、「公式戦でホームランを思うように出せていないので、飛距離を伸ばすためにも、弾道を上げたい」という狙いから取り組んでいる。 　3年生たちがいたときまでは2本塁打だったが、現在は7本を上乗せして9本塁打まで伸ばした打力は本物だ。174センチ81キロと体格の部分でも、吉田とは近いものを感じさせる。公立の雄・大府に現れた強打者・竹内が、一冬越えてどんなスラッガーになるのか。今から注目したい。