間木 歩選手 (報徳学園)
チームの逆転劇を生んだ報徳学園・背番号11、大会防御率0.71の2年生右腕も殊勲
＜センバツ高校野球：報徳学園7ー5大阪桐蔭＞◇31日◇準決勝 「逆転の報徳」神話は生きていた。報徳学園（兵庫）は昨年の覇者・大阪桐蔭（大阪）相手に5点差をひっくり返して決勝に進んだ。原動力は攻撃陣であるのは間違いないが、その逆転劇につなげた「陰のMVP」がいる。 2番手で登板した2年生右腕、背番号11の間木 歩投手（2年）は4回以降、8回まで大阪桐蔭に追加点を許さなかった。小気味いい直球と切れのいい変化球を低めに集めて、的を絞らせなかった。この投球がなければ、7回の3得点、8回の2得点もなかったかもしれない。間木の投球のリズムが打線の逆転劇につながったともいえる。 昨年秋の近畿大会決勝。この大阪桐蔭と対戦したが、その試合で先発した。4回途中1失点で降板し、チームは敗れた。しかし、この1失点は内野ゴロの間に失った1点で、打たれてKOされたわけではなかった。その打たれていない自信と負けたリベンジの気持ちがマウンドでの好投を生んだのかもしれない。 今大会4試合に登板し12.2回を投げて自責点1（失点2）で防御率は0.71と安定した結果を残している。まだ2年生とは思えない存在感。大阪桐蔭打線を抑えた自信を胸に決勝のマウンドにも挑む。
更新日時：2023.04.01