石野 蓮授選手 (報徳学園)
頼れる4番が聖地で3安打3打点、報徳学園の主軸は将来性抜群
<センバツ高校野球:報徳学園7ー2健大高崎>◇24日◇2回戦 報徳学園(兵庫)の4番、石野 蓮授外野手(3年)がファンを驚かせる一発を放った。5対2で迎えた8回2死三塁。5打席目に入った石野は、自分の左足に当たるのではないかと 思われるくらいの内角低めの球をすくい上げると、打球はあっという間に左翼ポール際のフェンスを越えた。本人も、三塁側ベンチも、そして詰めかけたファンもあまりの打球の速さと鋭さに、本塁打になったことが信じられないといった雰囲気に包まれた。 初球は内角低めへの直球でストライク。その2球目の変化球をすくい上げてみせた。バットコントロールの技術はもちろん、体を瞬時に回転させて飛距離を出す打撃は、センスがないとできない。伝統校の4番に座るだけの打者であることを証明した。 第1打席は変化球を空振りして三振に打ち取られていたが2打席目でその変化球を左前打にして「リベンジ」。第3打席は右翼線にポトリと落ちる適時二塁打。そして、5打席目に驚愕の弾丸ライナー2ラン。甲子園で5打数3安打3打点の大活躍をしてみせた。 高校通算28本目は記念すべき聖地・甲子園での初アーチとなった。チームではプロ注目の堀 柊那捕手(3年)がクローズアップされるが、4番打者としてのプライドも許さないようだ。
更新日時:2023.03.24