縦の大きなカーブが武器、報徳学園の141キロ右腕は本格派の「お手本」
強豪のエースらしい、堂々たる投球にほれぼれする。兵庫の報徳学園の背番号1、盛田 智矢投手(2年)は、187センチの上背を生かし、上から振り下ろす本格派右腕の「お手本」のような投手だ。
22年秋季近畿大会では先発にリリーフに大活躍。4試合を投げて17回4失点の防御率2.12だったが、失点を許したのは2回戦の履正社(大阪)戦の4失点のみ。その他の3試合は無失点投球を見せ、チームの準決勝に大きく貢献した。
セットポジションから左足を勢いよく上げ、リズムを作ると、右腕を真上から振り下ろす。肩の可動域が広そうな柔らかくしなるような腕の振りが特徴。最速は141キロで、常時130キロ台後半の速球だが、キレがあり打者は思ったより詰まり加減になっているシーンも多く見られた。
変化球では大きなカーブを持つ。縦ぶりのフォームなので、縦変化は切れやすくなる。今後、フォークボールを覚えて習得できれば、鬼に金棒となるに違いない。
プロも注目する右腕の成長が見られると思うと、来年春のセンバツでの楽しみが増える。
更新日時:2022.12.25