武田 陸玖選手 (山形中央)
名将・馬淵監督も絶賛!ドラフト上位候補に挙がる山形中央の二刀流の凄さを分析
今年のドラフト候補生で、名将・馬淵監督が絶賛する二刀流・武田 陸玖投手(山形中央)。今年のU-18代表1次候補の強化合宿でも、投打ともにアピールし、馬淵監督も武田を高評価していた。
(投球)
投手としてはクロスに食い込む速球が光る。強化合宿の時は常時140キロ前後だったが、夏の試合では、最速は140キロ中盤ぐらい。球速表示以上を感じさせる球質は魅力的で、スライダー、カーブの精度も高い。
フォームの土台もいい。右足をしっかりと上げた時のバランスが良く、その後、クロス気味にステップしながら、着地を行い、コンパクトなテークバックをとっていきながら、リリースに入る。球持ちが良く、指先にしっかりと力を伝えることができている。完成度の高い投球フォームだ。
(打撃)
馬淵監督は投手よりも打者としての素質の高さを評価していた。
強化合宿の打撃練習や、紅白戦を見て驚かされたのが反応速度の速さ。インパクトまで無駄のないレベルスイングで、次々と球を捉えていった。しかも木製バットである。良い打者に共通する器用さと強さを兼ね備えたスイングをしており、高打率を残せているのも頷ける。
山形大会では逆方向の左翼方向への本塁打を放ったが、球を手元まで呼び込んで弾き返すスイングは高校生レベルを超えたスイングをしていた。
投打ともに魅力を感じる逸材。動作を見ても、全く癖がない。武田によると、野球を始めた時から、指導者から特に変えられた経験もなく、そのままでいいといわれたようだが、それでこの反射神経の良さである。まさに天才肌というべき選手かもしれない。
思い切りがよく、土壇場で力を発揮できる。プロのスカウトが好む逸材という一面もある。この夏、どこまで暴れることができるか、注目だ。
更新日時:2023.07.23