藤原 将輝選手

藤原 将輝

球歴:

ポジション:投手

身長:172.0 cm

体重:78.0 kg

学年:卒業

寸評

昨夏の甲子園で大きく取り上げた超俊足外野手。走塁・守備のレベルは既に超高校級と評していただけにさらに評価を高めるには打力アップ一点のみに尽きる。選抜から彼のプレーを振り返っていきたい。 (打撃) 今回は右投手のみ対戦だけだったので左打席だけを振り返ることになる。 ・左打席 スタンスはオープンスタンス。。グリップは肩の位置に置いて膝を曲げて構えている。昨年よりもどっしりと構えるようになった。投手の足が着地する寸前に始動を仕掛けていき、小さく足を上げてインステップで踏み出していく。トップの動きを見ていくと昨年よりも深く取るようになり、しっかりと振り切るようになった。インパクトまではロスすることなく振り抜くことはできているが、目線がぶれてミスショットすることも少なくない。ヘッドスピード自体も昨年より速くなり、パワーアップしたことで打球に力強さが増した感はある。 (走塁) 左打席の塁間タイムは3.80秒~3.90秒台をコンスタントに計測する俊足。昨夏の選手権では6盗塁、選抜では2試合で3盗塁と遺憾なく走塁を発揮してきた。失敗を恐れない走塁意欲と走塁技術は職人の域に達しているだろう。大学・社会人あるいは最終的にはプロでその走塁のレベルの高さを遺憾なく発揮することができるか注目される。 昨年から絶賛してきた守備力の高さ。一歩目の速さ、守備範囲の広さは既に高校生の範疇ではない。フライ性の当たりが飛べば彼の頭は超えないだろうという安心感がある。地肩の強さは抜群の強肩というほどではないものの、外野手として求める基準には達している。スピード感溢れる選手なので、素早く確実な送球ができ、正確な状況判断が取れる実戦度が高い外野手に成長してほしい。
更新日時:2011.06.24

将来の可能性

打撃の結果は出ていなかったが、昨年よりも体つきが逞しくなったことで打球速度が増してきたように感じるし、成長は感じられる内容であった。それでも高卒プロとなると物足りないものはある。既に述べてきた通り守備・走塁は超高校級。超俊足はそれだけでも大きな武器になるので希少価値はあり、彼を評価して下位指名・育成枠で指名する球団もあるかもしれない。巨人・藤村のように1年目から多くの実戦機会を与えられる球団。つまり育成システムが確立している球団ならばありとみる。個人的な意見を申すと大学・社会人で実績を積み重ねて打撃レベルを高めてからプロの門を叩く選択肢も悪くないと考える。いずれにしろ足と守備を見ればいずれプロに進む可能性を持った選手だと思うので、故障だけには気をつけてほしい。自分の武器である足を大事にする意識を高めてほしい。
更新日時:2011.06.24

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