久保 慶太郎選手 (高松商)
高松商の4番は大きな構えから、コンパクトスイングでヒットを量産
＜センバツ高校野球：東邦6ー3高松商＞◇25日◇2回戦 伝統校の高松商（香川）の4番久保 慶太郎外野手（3年）が、甲子園に確かな爪痕を残した。チームは東邦（愛知）相手に初戦敗退してしまったが、自身は3打数3安打をマーク。自分の打撃力を披露して見せた。 174センチ、79キロ。上背に対してガッチリ、筋肉質の体つきをしている。タイプは違えど、巨人にドラフト1位で入団した1つ上の先輩、浅野 翔吾外野手を一回り小さくしたような雰囲気がある。 グリップをやや上に構え、バットのヘッドを投手方向に向けている。大きすぎる、深すぎる構えのようでも、センスの高さを証明してみせた。第1打席では変化球をしっかり引き付けて中前打。2打席目は真ん中の直球を思い切ってひっぱたいて三塁手強襲の内野安打。第3打席は外角の直球を強振せずにコンパクトに振り抜くと、打球はあっという間に右前へ達する安打となった。長打こそなかったが、懐が深い打撃を見せ、チャンスでは勝負強い打撃を見せるような印象も持った。 昨年の夏、甲子園を経験し、2安打もマークした。大きな経験もこの日の3安打につながったに違いない。センバツでは敗れてしまったが、夏の甲子園では再び聖地に戻り、もっと成長した姿を見せてくれるだろう。
更新日時：2023.03.26