篠崎 大耀選手 (市立船橋)

中学時代は20本塁打超え　強豪・市立船橋の主砲・篠﨑大耀の覚醒に期待

　市立船橋（千葉）をけん引するスラッガー、篠﨑 大耀外野手（2年）は高校通算9本塁打を記録する。秋季県大会では3本塁打を記録。2回戦・習志野戦で放った1本目は会心の一打だったが、それ以降は「入るかどうかわからなかった」と手ごたえはそれほどだったという。それでも「軸となって火をつけるのが役目だと思っていたので、絶対に返そうという思いが結果に結びついた」ことで、一躍、県内を代表するスラッガーまで躍り出た。 　173センチ、80キロのがっちりとした体形で、強烈なスイングが光る。 　あらかじめバットを寝かしたままで構え、足踏みとバットを揺らしながら全身でタイミングとって、軸回転で力強く振りきれる。柔らかく下半身を使ってスイングできる対応力もあり、パワーも技術もある強打者である。 　特に足踏みをしながらタイミングを取ることについては、「最初はやりにくい部分もありましたが、慣れてくると打席内で常に動いた状態でタイミングを取れるので、バットが素直に出せるようになりました」とプラスが大きかったようだ。 　中学時代は軟式で通算20～30本塁打を記録していたが、高校野球から硬式に切り替わったことで苦戦を強いられた。徐々に慣れていく中で9本塁打まで重ねてきたが、「ここからだと思います」と春以降に量産体制に入ることを誓っていた。秋の公式戦だけで3本塁打を記録した打撃を見れば、期待せずにはいられない。 　ヤクルト・村上宗隆内野手（九州学院出身）に憧れている。夏の甲子園を知るメンバーの1人で主将。役割は多いが、2年連続の夏の甲子園へ、主砲の覚醒は楽しみである。