牧 航汰選手 (東京学館)
短評
試合レポートから抜粋 東京学館は下級生の時から登板し、144キロ右腕の田中 千歳投手(3年)が注目されている。しかし、先発したのは2回戦まで167球を投げている右腕・牧 航汰投手(3年)だった。 牧は躍動感のある球を投げ込む。ロッテ・佐々木 朗希投手(大船渡高出身)の動画を見て、参考にしていると話す牧は、左足を高々と上げて、勢いよく踏み込んでいき、テークバックはコンパクトにとって勢いよく振り下ろすオーバーハンドだ。 常時130キロ〜136キロ程度だが、力を入れた時は、130キロ後半で最速は140キロを計測。110キロ前半のスライダー、カーブ、スプリットなど縦横の変化球は手元で鋭く落ちる。成田シニア時代は3番手だったが、市川監督に素質の高さを見出され、東京学館に入学。投球フォームに微調整を加え、現在のフォームに行き着いた。さらに前年のエース・根本 匠投手から教わったスプリットをマスター。決め球の1つとなった。 要所を締める投球で、千葉黎明打線を被安打5、9奪三振に抑え、2試合連続の完封勝利を挙げた。まさに獅子奮迅の活躍だ。牧は「ストレート、変化球もしっかりと腕を振ることを意識していましたので、それが実践できてよかったです」と喜んだ。これまで秋は田中に頼ったところはあったが、完封勝利の牧と背番号1の山﨑 正太投手(3年)が浮上し、今年の強みとなった。市川監督は「牧の成長は大きいですが、捕手の鈴木(翔太)のリードも大きかったです。バッテリーの力で完封ができたと思います」とバッテリーの成長を称えた。 さらに、1学年上の先輩・粟飯原 龍之介内野手(DeNA)の練習に取り組む姿勢に刺激を受け、同じ成田シニア、佐原中出身ということで、関係も深い牧は、在学中、粟飯原からアドバイスも受けてきた。
更新日時:2022.07.22
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