夏に強い伝統校・熊谷商に現れた142キロ右腕　強豪校との練習試合でも好投

　埼玉の伝統校・熊谷商。今夏の大会ではノーシードではあるが、夏に強いと評判だ。その中に期待の投手がいる。142キロ右腕の金井 颯太投手だ。

　投手育成に定評のある熊谷商に惹かれ、入学を決断した。

　下級生の時から注目され、トレーナーの指導で徹底した体力強化と、投手に必要な柔軟性を鍛え、入学から大きく球速を伸ばし、140キロ台に達した。

　ただこの春の県大会の武南戦でコントロールを乱してしまい、初戦敗退。そこからコントロールを磨くことに向き合った。県大会後の練習試合でも好投を続け、評価を上げている。取材日の投球練習でも、コントロール重視で、6割の実力で投げることを意識し、切れのある直球をしっかりとコースに投げ分けていた。熊谷商には130キロ後半の速球を投げる投手が何人かいるが、コントロールの良さと変化球の精度はピカイチで、エースを任されているのも頷ける。

　投球に対する意識も高く、活躍もかなり期待できそうだ。