大阪桐蔭相手に好投！20奪三振も記録したこともある大阪電通大高の144キロ右腕を紹介！

　今年、大阪府で注目度が増している投手がいる。

　大阪電通大高の的場吏玖投手（3年）。185センチ、74キロと細身ではあるが、長身を生かしたオーバーハンドから、最速144キロの直球と多彩な変化球を投げ分ける。昨年からじわじわと評価が上がってきたが、今春4回戦の関大北陽戦で20奪三振の快投を演じてチームを勝利に導いた。続く5回戦ではセンバツ覇者の大阪桐蔭相手にも8回3失点。敗れはしたが、公式戦の連勝を続けていた王者相手に2回から7回まで5イニング連続無失点と内容のある投球を見せていた。

　直球には角度があり、これからも速くなることを予感させる。変化球もスライダーの切れ味よく、打者の手元で鋭く曲がる。フォーク系の変化球など各種の精度も高い。

　投球フォームは、左足をゆったりと引き上げ、右足の膝を適度に伸ばしていきながら、バランスよく立ち、滑らかな回旋からトップを作り、リリースに入る。歩幅は狭く、マウンドの傾斜をうまく使って、振り下ろすフォームができている。


　高校入学当初は124キロ。体づくりを経て、2年間で最速144キロまでレベルアップした。この春はベスト16入りし、シード校として臨む夏。さらにレベルアップで、評価を高めていきたい。