短評

　最速138キロを計測する直球を軸にカウントを整え、スライダー、スプリットで打たせて取る技巧派左腕。セットポジションからスムーズな体重移動で重心移動をすると、最後に左腕を振り下ろす。

　佐野ボーイズでも投手をしていたが、最速119キロほどで、練習は投げ込みや走り込み、体幹トレーニングが中心だったという。しかし、関東学園大附では「ウエートトレーニングや瞬発系のトレーニングを中心に取り組みました」と中学時代とは真逆ともいえる練習内容に驚きがあったもののトレーニングで補いつつ、各部位の柔軟性を改善したことでパフォーマンスが向上した。

　オリックス・山本由伸投手（都城高出身）を参考にしている。
　「トップから投げに行く瞬間にできる上半身の反り具合、あと投げるときに大事なポイントでいったん静止しているところは参考になっています」

　右左の違いはあるが、身体的な使い方の部分で、勉強している。中学までは興味関心は少なかったが、羽鳥監督の指導を受けていく中で、次第に体の使い方の重要性を知り、自身のパフォーマンスアップを通じて、探求心が高まったことで、138キロまで届いた。

　目標は140キロ超え。わずかに手が届いていないが、3年間で20キロ近く伸びており、成長度は堀越、馬場を凌ぐものがある。関東学園大附で伸びた技巧派左腕に注目だ。