秋田 啓人選手 (水戸一)

秋田 啓人

球歴:水戸一

都道府県:茨城

ポジション:投手

投打:右 / 左

身長:165.5 cm

体重:64.0 kg

学年:卒業

短評


 偏差値73の進学校として茨城県内では有名な水戸第一で、技巧派右腕として活躍しているのが秋田啓人投手である。  ストレートは最速103キロ。周りに比べればスピードで勝負するのは難しい。ただ秋田自身に言わせると「自分は球の遅さで勝負している」と最速103キロの真っすぐが武器だと話す。  セットポジションからゆっくりと動き出していき、軸足のタメをじっくりと前へ移動させて右腕を振りぬく上手投げの投手だ。球速だけではなく、フォームでも時間をかけている印象だが、この重心移動が秋田のこだわっているポイントであり、自身の投球術のカギになっているという。  「球を持つ時間であったり、左足を着地させるまでの時間を長くすることで、相手打者をじらす。違和感を覚えさせながらも、ストライクが取れるように意識しています」  他の投手にはないフォームと投球で相手打者の打ち損じを誘う。この投球スタイルを確立するために、「ヤクルトの石川雅規投手を参考にしています」という。  「(昨年の)日本シリーズでも、石川さんは間をうまく使って抑えているように見えた」とベテランが大舞台で見せた投球術が、秋田の理想像となっている。  練習試合ではあるが、2020年の甲子園交流試合に出場したこともある磐城(福島)相手に、完封勝利を収めたことがある。全国区を経験したチームを相手にも、秋田の投球術が十分通じることを証明した。  同じような結果を残すためには、コントロールが課題となってくる。そこをクリアすれば、強豪校も手こずる技巧派右腕として警戒されるはずだ。部員14人の水戸第一に現れた技巧派右腕のこれからの成長が楽しみになる。
更新日時:2022.02.11

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