杉原 望来選手 (京都国際)

杉原 望来

球歴:京都国際

都道府県:京都

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:173 cm

体重:66 kg

ボールスピード:143 km/h

学年:卒業

近畿大会で完封!今春、評価急上昇中の京都国際・左腕を徹底紹介



京都高校野球の強豪、京都国際のエース左腕・杉原 望来投手(3年)は、この春に急成長した。京都春季大会で並み居る強豪を封じ込めて、府大会で優勝。評価を一気に上げると、多くのスカウトが視察した春季近畿大会初戦の近大附(大阪)戦で完封勝利を手にした。プロ志望を掲げる杉原にとっては絶好のアピールとなった。

(投球内容)

好投手を表現する時に「ムチをしならせるように腕を振る」という表現がある。杉原の投球フォームは、まさにそれに該当する。

投げ方の良さが目につく。肘の柔らかさがあり、真上から振り下ろす。直球、カーブ、チェンジアップ、スライダーをテンポよく投げ分けることができる。打者からすれば的が絞りにくい投手だろう。

完封した試合では、常時128キロ〜135キロ(最速137キロ)の速球に、120キロ近いスライダー、110キロ前後のスクリューに近い軌道のチェンジアップ、90キロ台のカーブを投げ分けていた。何度かピンチを招くが、ピンチでも投球のクオリティーは落ちない。しっかりと無失点に抑えることができた。直球は見た目以上に強さがあり、「それほど球速が出ていなくても打者を差し込むストレートを意識しています」と胸を張る。

投手としてのセンスは申し分ない杉原が、冬に課題として取り組んだのがスタミナ強化だ。

「秋では球数を投げて球速が落ちていると指摘を受けたので、完投しても球速が落ちないスタミナを追求してきました」。ウエートトレーニングや、食事を多めに摂るなどをして、体重を増やし、冬に5キロ増量に成功。65キロから70キロとなった。

この試合では、ボール先行になることも多く176球を投じたが、完封勝利を挙げた。スタミナ強化の取り組みが成果となって表れた試合だった。プロ野球選手を目標に掲げる杉原は、1学年上の森下 瑠大投手(現・DeNA)をリスペクトしている。森下の存在もあって、トレーニングの取り組みをより進化させた。今回の近畿大会での投球は大きなアピールになっただろう。

まだまだ直球の威力面では物足りなさはあるが、コントロールの良さ、指先感覚の良さ、マウンド度胸の強さは光るものがある。実際に球場で見ても、マインド面の強さが光る。このタイプは上のレベルで頭角を現すまではパワーアップが課題になるが、自分の持ち味を表現できるので、マインド面を重視するスカウトにすれば評価が高くなる投手ではないだろうか。
更新日時:2023.07.10

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