廖 乙忠選手 (日南学園)
寸評
台湾からの留学生で、重い球を武器にしています。プロ志望届けも堤出し、日本球界への希望があるようです。 (第一印象) 初回から右打者の内角を厳しく攻めるように、重い球で内角を突いて詰まらせるのが心情。ただその割に細かいコントロールがないので、まだ自分が思い描くようなピッチングが、思い通りできないもどかしさがあります。 (投球内容) 球速は135キロぐらいでしょうか、オーソドックスなフォームからカーブ・スライダーなどを交えて打たせてとるピッチングスタイル。まだボールをストライクゾーンの枠の中に投げ込むといった感じで、高めに抜けてしまう球も少なくありません。コースに決まる良い球もあるのですが、「開き」が早いせいか、苦になくはじき返されたりします。 <長所> グラブは最後まで内に抱えられており、足の甲で地面も捉えられています。その割に制球が悪いのは、球持ちが浅くリリースが不安定なところ。もう少しボールを長く持って押し込みたいですし、腕が身体に絡むような腕の振りが覚えられると、細かいコントロールもついて来るのではないのでしょうか。 <課題> 「着地」までの粘りに欠けるので、打者としてはタイミングが合わせやすい。また体の「開き」も早く、球筋をいち早く読まれてしまい、コースを突いた球でも打たれてしまいます。 ボールに上手く体重が乗せられておらず、生きた球が打者の手元まで行きません。また腕を無理に縦に振ろうとするので、腕の送り出しがスムーズじゃないのも気になります。
更新日時:2013.10.21
将来の可能性
残念ながら、まだまだ未完成の投手で高校からプロ入りするのは厳しいと考えます。まずは基本的なフォーム動作をしっかり教えてくれる指導者の元で、野球を続けるべきではないのでしょうか。持っているポテンシャルは悪くないと思いますので、今後の大いなる飛躍を期待せずにはいられません。
更新日時:2013.10.21