短評
4回目のセンバツ優勝を狙う広島広陵(広島)に、チーム打撃に徹する「名脇役」がいる。背番号5を背負う、谷本 颯太内野手(2年)は169センチ、62キロと小柄ながら、チームの勝利に貢献してきた。
真鍋 慧内野手(2年)に代表される大型打線のイメージがあるが、その真鍋の前の2番を打つ谷本が真鍋につなぐ打撃で貢献してきた。昨年秋の中国大会では4試合で11打数6安打、打率.545をマーク。決勝の光(山口)戦では、5打数4安打2打点の大活躍。チーム13得点圧勝劇を呼び込んだ。
自然体の構えから、無駄な力が入ることなくシャープなスイングでヒットを重ねた。セーフティーバントの技術もあり、俊足を生かす安打もあった。
明治神宮大会でも初戦、準決勝と2試合連続でマルチ安打を記録。決勝の大阪桐蔭戦こそ無安打に終わったが、2四球を選ぶなど出塁は果たした。
三塁を守るつなぎの2番打者。広島広陵には欠かせない「名脇役」が、センバツの舞台で「しぶい」活躍をしてくれるはずだ。
更新日時:2023.02.19