山下 滉太選手 (熊本工)

山下 滉太

球歴:熊本工

都道府県:熊本

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:170.0 cm

体重:61.0 kg

学年:卒業

寸評

 足の引き上げ小さく、軸足にも体重を乗せきる前に膝を追ってしまう独特のフォーム。球の出どころが見難くく、相手の的を絞らせない投球が持ち味。それでいてズバッと手が出せないとろこにストレートを決める、爽快感を併せ持ったサウスポー。 (第一印象)  最初は何の変哲もない左腕かなぁと思ったのですが、タイミングが取りづらそうで、それでいてストレートを速く魅せるなど、ただの技巧派ではないと思いました。 (投球内容)  球速こそ120キロ台後半~MAX136キロぐらい。しかし見えないところから、ピュッとボールが出てくるので打者はワンテンポ反応が遅れます。変化球は、スライダーとのコンビネーションで、時々カーブを織り交ぜます。それほど細かいコントロールはないように見えますが、打者の外角中心にボールを集めて投球を組み立てて、時々内角にズバッと決めてきます。肉体的な資質に恵まれているタイプではなく、高い野球センスとマウンド度胸で力を発揮するタイプではないのでしょうか。 <長所> 最大の特徴は、体の「開き」が遅く、ボールが突然見えてくるようなフォームにあります。「着地」自体はあっさりとしているのですが、上手く体がボールの出どころを隠せています。  最後までグラブは体の近くにあり、両サイドの投げ分けは安定。「球持ち」もよく、ボールを適度に狙ったところに集められます。足の甲での地面への押し付けが遅いので、この辺がもう少し早くできるようになると、もっとボールを低めに集められそう。 <課題>  「着地」までのスタンスが狭く早いので、体重が上手く前に乗って行きません。そのため体重がボールに乗せられず、打者の手元まで球威のある球が投げ込めません。
更新日時:2013.08.24

将来の可能性

 今後、どういった形で活躍してゆくのか気になります。まだ打ち難さこそあれ、実戦派というほどの精度の高さには至っていない。この辺を、どのようにやって高めて行けるのか。それでも大学などに進めば、比較的早い段階から登板機会には恵まれるのではないのでしょうか。この個性を最大限に活かせる環境で、野球を続けて欲しいと願います。
更新日時:2013.08.24

短評

観戦レポートより抜粋(2013年08月09日) 9回で要した球数、117球。10安打を打たれながら無四球2失点完投という粘り強さもさることながら、この試合で素晴らしかったのは「外角低め」の出し入れだった。 特にスタメンに7人並んだ右打者への外角低めは冴え渡っていた。2回裏の3三振はいずれも外角。特に6番・山田 草太三塁手(3年)から二死目を奪った見逃し三振は、この日最速136キロで低めに突き刺さった。終盤、鳥取城北の迫力ある攻撃をしのげたのも、彼が頼りになるボールを持っていたからである。 これまでは熊本県が全国に誇る高校生左腕といえば昨夏・今春連続甲子園出場の大竹 耕太郎(3年)であったが、山下もまた大竹とは違った味で全国レベルの左腕たることを16,000人の観衆に示したといえよう。
更新日時:2013.08.10

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