本村 圭吾選手 (国士舘)
寸評
決勝進出にした国士舘の投打の柱。左投手時にはクリーンナップを務めるが、個人的には投手として評価しており、140キロ前後の速球、高速スライダーを投げ分けており、将来性は断然投手ではないだろうか。 とにかく勢いそのままに腕を振っていく。腕の振りが鋭いのが何よりも素晴らしい。速球は常時140キロ前後(最速142キロ)を計測。コントロールはアバウトだが、低めに意識しているのが。リリースポイントが嵌った時は低めへ威力あるボールを投げ込んでいる。140キロ前後の速球をアバウトながら、低めへ集めると、好投を見せている。 変化球は120キロ前後の鋭く曲がるスライダー。このスライダーのキレは中々のモノで、決め球になる球種だ。カーブも投げるが、主にストレート、スライダーのコンビネーション。勢いそのままの投球だが、低めへ投げることを意識し、打たせて取っていくスタイルだ。 クイックは1.1秒前後と高速クイックを見せており、投球以外の技術も高いのも見逃せない。 (投球フォーム) ノーワインドアップから始動し、左足を高々と上げていき、右足の膝を適度に伸ばしてバランス良く立つ。左足をショート方向へ伸ばしていきながら重心を下げていき、前足を伸ばして着地する。軸足を折り曲げ、重心を低くして、軸足の踵を押さえ付ける意識があるので、低めの球は制球しやすくなる。 左腕のグラブを斜めに伸ばしていきながら、テークバックは内回りの回旋で大きく取っていき、トップを作り、リリースに入る。リリースする位置は低く、角度はないが、自然な位置で腕を振ることが出来ているので、鋭く、無理なく腕が振れているので、コンスタントに140キロ前後を計時できる。フォームがピタッと嵌らないと投げられないオーバースローよりは常に腕が振れる状態であるというのは彼の長所だろう。 最後のフィニッシュまでしっかりと腕が振れて、体重移動もぐっと乗っている。まだリリースポイントにバラツキがあるが、全体的に纏まったフォームで、個人的には投手として将来性を感じさせた。
更新日時:2012.08.31
将来の可能性
140キロを投げる馬力の大きさ、腕の振りの鋭さ、フォームの土台の良さから見て、クイックも見ると率なくこなしているのを見ると、投手として将来性があるだろう。順調に育っていけば、145キロ前後の到達も可能な素材だろう。是非大学では投手として注目を浴びる存在になることを期待したい。
更新日時:2012.08.31
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