菅野 真史選手 (福井工大福井)
寸評
甲子園の常葉橘戦では、3安打を放つなど一番打者としての役割を果たしチームの勝利に貢献。センターから左方向へ、外の球でもキッチリはじき返す打撃が持ち味。 (第一印象) 逆方向へ強い打球を飛ばせるのが、この選手の良さ。体は小柄ですが、ひ弱なことがなく、パンチの効いたスイングをしてきます。 (守備・走塁面) 一塁までの塁間は、4.1秒ぐらいと高校生としては俊足。ただ上のレベルを意識すると、中の上程度。福井予選の4試合でも盗塁は無しだったので、もう少し足でアピールできるようになると良いですね。 中堅手としては、打球への反応・落下点への入り方などを見る限り、まずまずの守備力はありそうです。ただ2試合ほど見ましたが、地肩の強さまではよくわかりませんでした。ライトを任されているだけに、けして弱いということはないと思いますが。 (打撃内容) <構え> 前足引いて、左オープンスタンスで構えます。グリップを高めに添え、腰の据わり具合・全体のバランス・両目で前を見据える姿勢などもよく、ボールを幅広く呼び込めます。 <始動> 投手の重心が沈みはじめる時に動き出す、典型的なアベレージヒッター。 <下半身> 始動~着地までの「間」が取れているので、速球でも変化球でも幅広く対応しやすい打ち方です。まっすぐ踏み出すように、内角でも外角の球でも対応したいタイプ。踏み込んだ足元は、意外に地面から離れるのが早いのですが、ボールに力を伝えてから離れているようなので、打球は強いので問題ないでしょう。 <上半身> 早めに打撃の準備であるトップの形が作れており、バットは寝せて出してきても、バットの先端であるヘッドが下がることなく、綺麗に振り抜けています。スイング軌道にも、大きなロスは感じません。 <軸> 少し動作が忙しいので、目線が動くのが気になります。開きは抑えられていますし、軸足に粘りが感じられ逆方向への打撃を可能にします。
更新日時:2012.08.28
将来の可能性
守備・走力は中の上といった感じの選手で、打撃も技術的に高いものを持っています。全国大会で結果を残せたのは偶然ではなく、確かな技術に裏打ちがあったからでしょう。大学などでも野球を続けて行ける素材であり、これからも、三拍子バランスの取れた活躍が期待されます。
更新日時:2012.08.28
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