田上 夏衣選手 (広陵)
内角低め直球を右翼席へ運ぶ長打力ある1番打者
中国地区大会決勝で広陵（広島）の田上 夏衣外野手（2年）が本塁打を放った。内角寄りの低めの力のある直球を振り抜いた打球は、軽々と右翼フェンスを越えていった。その華麗な打撃フォームは、大阪桐蔭時代の根尾 昂投手（中日）を思い出させた。 特に、構えたトップの位置から、インパクトまでの手首を柔らかく使って独特のタメを作っている。プロ野球選手でもそう多くないレベルの高いフォームに、素材の高さを感じた。スイングスピードも速く、木製バットでもすぐにでも順応しそうだ。 熊本北部リトルシニア出身。広島広陵では昨年の秋は5番に座り、4番の真鍋 慧内野手（2年）とともにクリーンアップを形勢した。今年のチームではこの中国大会から1番に定着。長打力も生かせるトップバッターとして広島広陵打線のけん引役、得点源にもなっている。 昨年に続き今年も明治神宮大会に出場する。昨年は3試合すべてで安打を放ち打率も4割超えをマークした。今年は「広陵のボンズ」として注目される真鍋ではなく、田上がブレークする。
更新日時：2022.11.15