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卒業生
江越 大賀

江越 大賀(海星)

都道府県:
高校:
学年:
2011 年卒
ポジション:
外野手
投打:
右/右
身長:
181 cm
体重:
75 kg
データ最終更新日:2014年10月22日

寸評

2010年度の外野手の中で屈指のスラッガーと呼ばれる江越 大賀。3年春の県大会・大村工業戦で中堅122m、両翼99.1mを誇る長崎県営野球場でレフト場外弾を放った。この球場は外野観客席も広く、その上、球場外には電車が通っているため念を押してネットを張っている。その上を越すホームランを打つものだから素晴らしいものだ。そしてパワーだけではない。遠投120メートルの強肩、俊足と数字が示すとおり、プロが好むアスリート型の外野手なのだ。初戦の清峰戦ではNPB12球団のスカウトが集結し、そのスカウトの目の前でホームランを放った。スカウトの評価は急上昇したが、プロは志望せず駒澤大学に進むことになった。


(打撃)
スタンスはスクエアスタンス。グリップを高めに置いて引き手を予め引いて構えている。ややベースの位置が遠く、やや目線の位置が高いため、あまり良い立ち方とはいえない。もう少しどっしりと構えられるようになると良い。投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、足を回しこむように上げて間を取り、強烈にインステップに踏み込んでいく。トップを深く取っていくが、ややヘッドが投手方向に倒れすぎているか。グリップが入りすぎている上にインステップなためインコースをさばくのが難しいと感じる。外角を打つことを主眼に置いた打法なのに、スイング軌道を見るとレフトスタンド中段へ飛ばそうという気持ちが前面に出ている。一貫した方向性が見えてくると更にレベルUPしそうだ。

(走塁・守備)
塁間タイムは4.10秒~4.20秒前後と中々素早い。左打者に換算すれば3.80秒~3.90秒台を計測するのだ。塁間タイムでその俊足ぶりが伺える。

打球に対する反応は中々良く、動き自体は良い。守備範囲は広いし、ポジショニングも良く、安心して任せられる技量はある。地肩の強さは今回の試合では分からなかったが、体躯のよさ、投げ方の良さからして強肩であることは想像できた。

将来の可能性

身体能力だけならばまさにプロの素材。スカウト陣が惹かれるのも分かる。しかし彼はホームランを打ったことで、自分の持ち味を消している。主軸を打っている責任感の高さからか、どうも自分の一発で決めようという気持ちが出すぎて粗い打撃になっているのだ。外角の球を逆らうことなくライト方向へ打ち返していく巧さがないとプロどころか上のレベルでは通用しない。

駒澤大学で進学することになったが、彼の野球観を見つめ直すには良い環境だと思う。東都大学野球といえば、日本の大学球界の最高峰。筆者は東都リーグをよく見させてもらっているが、投手の水準の高さはプロと遜色ないレベルであり、この環境の中で打率を残していくのは相当大変なことだ。彼の打撃スタイルが東都で通用するかというと通用しないといえる。今まで味わった事がないストレートのスピード、キレ、変化球のキレを味わうことになるだろう。そこで壁に当たって自分で乗り越える力がなければプロで活躍する土台は築けないのである。

東都では久しぶりに見たアスリート型の外野手だ。厳しい環境の下で彼の実力がどれくらい磨かれるかを注目していきたいと思う

情報提供・文:2011.01.31  河嶋 宗一
  • 2011 年 1 月

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