比嘉 健一朗選手 (沖縄尚学)

比嘉 健一朗

球歴:沖縄尚学

都道府県:沖縄

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:170.0 cm

体重:57.0 kg

学年:卒業

寸評

昨夏からエースの山田義貴に次ぐ二番手投手として活躍を見せていた好投手。130キロ前後の速球、キレのあるカーブをテンポ良く投げ込むサウスポーだ。 (投球内容) 左スリークォーターから投げ込む直球は常時130キロ前後を計測。スピード表示はそれほど速くないものの、しっかりと指先に力を伝えており、同じ左の技巧派である大串と比べるとしっかりとしたストレートを投げられるのが強み。ストレートは両サイドにきっちりと投げ込んでいき、投球を組み立てている。 クイックは1.5秒ほどで、素早いクイックをする投手ではなく、モーションの違いで惑わす投手だが、元々のタイムが遅いので、癖を盗まれるとあっさりと走られそうな投手である。 (投球フォーム)  柔らかい身体を活かした投球フォーム。テークバックの深さを見ると可動域が広く、肩、ひじが柔らかい。沈み込んで、歩幅の広さを見ると股関節の柔軟性も優れた投手。瞬発力、筋力を鍛えることで、常時130キロ台も期待出来る投手だ。  細かく見ていくとセットポジションから始動し、右足を左胸の近くまで引きあげている。軸足にしっかりと体重が乗って、真っすぐ上げることが出来ており、足を上げた時のバランスは良い。右足をショート方向へ伸ばしていきながら、少しずつ重心を下げていき、前足を送り込んで重心を下げる。沈み込みは深く、縦系の変化球を投げる投球フォームだ。  気になったのは踏み込んだ時の右ひざの開きが早くなってしまっていること。その影響からか、右腕のグラブを引いた時に右肩の開きが早くなってしまっており、出所が見やすい状態となっている。テークバックの動きをみると背中側に引くぐらいのテークバックで、トップを作る。やや左肘が下がっているが、それ自体は問題ない。気になったのは関西の児山と同じく前で離そうとする意識が強すぎて、胸を使うことが出来ず、リリースする一が低いこと。これでは角度あるカーブも使うことができないため、平面的な球筋となってしまう。  沈み込ませて打者寄りで離すことを意識しており、それにより指先にしっかりと力が伝わったストレートを投げ込むことが出来ているが、細かな動作を見ると、開きが早く、リリースする角度も小さい。打者からするとそれほど苦にするフォームではないように見える。
更新日時:2012.11.26

将来の可能性

 小器用にまとまっている投手と感じたが、実際に映像を詳しく見ると実戦的な技術で課題を残しており、このままレベルが上がると、左の技巧派投手として存在感を示すのは厳しく、選抜ではフォームで開きの部分を意識して、打者から打ち難い投手を追求してほしい。球速より速く見せる。方向性は間違っていないので、さらに突き詰めていけば、もっと打ち難い投手になるだろう。選抜ではこの秋よりも成長した姿を見せていくか注目していきたい。
更新日時:2012.11.26

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