三上 大貴選手 (帝京三)
短評
<レポートより抜粋> 特に中心選手である三上は、木更津総合相手に素晴らしい投球を見せた。身体はまだ細いが、しっかりと胸を張って鋭く横回転できる投球フォームから、ストレートは130キロ後半を計測。また外角への制球が良く、ボールになったとしても際どいところに投げられており、審判の手が上がってもおかしくないボールが多かった。 そのストレートを際立たせたのは、110キロ台のスライダーと120キロ台のチェンジアップ系の変化球だ。鋭く変化するスライダーはコーナーを突いて空振りを奪う。または見逃してカウントを稼ぐために使うと、120キロ台のチェンジアップ系の変化球は、ゾーンで勝負。ストレートに近い軌道で小さく変化しているのか、木更津総合の各打者から凡打の山を築き、リズムを作った。 タイミングを外すカーブも時折使っていたが、基本的にはこの2球種を軸にしつつ、大事な場面で130キロ後半の真っすぐを投げ込む。変化球主体の技巧派右腕で木更津総合・五島監督も「バッターが打ちずらくて、千葉にはあまりいないタイプかなと思います」と評価した。 県大会で5回参考ながら完全試合をしたのもうなずける投手だった。
更新日時:2021.12.12