阿部 勇星選手 (秋田商)
寸評
近藤 卓也の怪我で離脱している時にその穴を埋める活躍を見せた投手。それにより夏は近藤、阿部の二枚看板を形成することを成功し、秋田商にとっては心強い存在になっている。 (投球内容) テンポ良く投げ込んでくる投球スタイルから常時130キロ後半(141キロ)の直球をコントロール良く投げこんでいる。シャープな腕の振りに、リリースポイントも良いので、安定して130キロ後半の直球が決まっている。 変化球は120キロ前後のスライダー、120キロ前後のチェンジアップ、115キロ前後のシンカーの3種類。主に横系統の変化球を使い分けて、バットの芯を外して内野ゴロに打たせ、外角ギリギリにストレートを決めて、見逃し三振を奪う投球を見せている。 クイックは1.1秒前後と素早いクイックを見せている。 (投球フォーム) セットポジションから始動する。左足を真っすぐ上げていき、右足の膝をまっすぐ立たせて一本足で立つ。左足を三塁方向へ伸ばしていきながら重心を少しずつ下げて、着地していく。左腕のグラブを真っすぐ伸ばしていくが、左肩の開きが若干早い。 左腕のグラブをしっかりと右胸に抱え込んでいき、テークバックは内回りの回旋をしていきながら、トップを作るシャープに腕を振り抜くことが出来ており、リリースポイントも安定し、両サイドの投げ分けを実現。最後のフィニッシュでは踏み出し足が崩れずに投げ終える事が出来ており、体重移動も良い。
更新日時:2012.08.16
将来の可能性
投手としてのスケールならば、近藤だが、阿部は持て余すことなく、ボールに力を伝えて実戦的なピッチングが出来る好投手。ゴロを打たせて取る投球が出来る投手なので、彼のような存在はとても大きい。 大学でも続けられる可能性を持った投手で、ぜひ次のステージでも活躍を見せてほしい。
更新日時:2012.08.16
短評
観戦レポートより抜粋 2012年08月16日 173センチ73キロと投手としては小柄だが、余すことなくボールに力を伝えられる好投手で、常時130キロ後半の速球をコントロール良く投げ分け、スライダー、チェンジアップのキレも良い。後ろでこれほど安定した投手がいるのは秋田商にとっては実に心強いだろう。
更新日時:2012.08.16