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川原 嗣貴
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川原 嗣貴(大阪桐蔭)

都道府県:
高校:
学年:
2023 年卒
ポジション:
投手
投打:
右/右
球速:
148 km
身長:
188 cm
体重:
85 kg
データ最終更新日:2022年10月19日

選手能力値

投手能力
球速
A
制球力
A
スタミナ
A
変化球
A
投球術
A
プロ注目度
A
球種・球筋右投手
ストレート

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最後の追い上げで一気に高校生No.1右腕へ成長した大阪桐蔭・川原を徹底分析




 大阪桐蔭(大阪)のエースとして、大型右腕・川原 嗣貴投手(3年)は、センバツ優勝、夏甲子園ベスト8、U-18ワールドカップではベストナインと華々しい活躍を見せた。ドラフトでは、最後の追い上げを見せた選手を正当に評価すべきと考える。もともと川原はセンバツの時点で高校生トップクラスの投球を見せていたが、ワールドカップや国体の投球で、高校生No.1右腕を不動のものとしたといえる。

(投球内容)


 直球は常時140キロ〜147キロを計測する。他の投手と違うのは、角度があって、空振りを奪える球質を持っていること。大阪大会や、甲子園初戦では高めに浮くことが多かったが、ワールドカップや国体では低めだけではなく、高めの球も浮いているのではなく、しっかりと投げ分けができていた。尻上がりに調子を上げ、後半でも140キロ中盤の速球で押す投球も光った。


 去年も厳しく懐へ突く投球スタイルだったが、去年の川原は明確に武器となる変化球がなかった。打者を攻める球が直球しかなかったため、調子が悪ければ投球が成り立たない。そんな投球であった。


 今年は違った。何より武器になったのは130キロ後半のカットボールだ。左打者の内角、右打者の外角など相手打者の嫌がるようなところに投げる制球力と度胸が身についた。直球以外に厳しく攻めることができる球種を身に付けたことで、投球の幅が広がり、精神的にも落ち着きが出ている。そのため、四球が少なくなり、自分のピッチングができる好循環が続いている。130キロ後半のスプリットも落差があり、追い込んでから三振を奪えた。縦・横の変化球を使うことができたことで、少ない失点で抑えることができた。



(投球フォーム)

 安定感があり、強く腕を振ることを主眼に置いた投球フォームだ。


 ワインドアップから始動し、左足を高々と上げていきながら、右足の膝を適度に曲げてバランスよく立つことができている。左足を伸ばして斜めから着地を行う。踵着地で、長身でありながら、軸足にしっかりと体重を乗せて、歩幅を広く取って下半身を使う意識が見られる。

 テークバックの動きを見ると、大きく取っていきながら、トップを作り、リリースに入る。

 胸を張って大きく振り下ろす動きができている。フィニッシュの動きを見ても、滑らかな体重移動ができており、しっかりと我慢ができている。

将来の可能性

 大型投手でありながら、この1年はかなり実戦的な投手へ成長した。昨秋の明治神宮大会の時点では高卒プロは厳しいかな、と思ったが、この1年で高校生No.1右腕へ推せるレベルになったのは驚きという言葉しかない。2年生の時は苦い経験が多かったと思うが、それを糧にできる強さもあった。


 将来のローテーション候補としてかなり面白い投手ではないか。ポテンシャル重視の指名をしたい球団にとっては絶好の素材だ。

情報提供・文:2022.10.19  河嶋 宗一

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