尾島 孝秋選手 (宇都宮工)
寸評
今年の関東大会・東海大甲府戦ではリリーフとして登場した右投手。縦回転で投げるフォームの土台の良さに目がとまり、控え投手ながらも、今後も注目し続けたいものがあった。この夏はエース・星 知弥の負担を軽くする為か、二番手投手として奮闘。先発として活躍するなど欠かせない戦力として活躍を見せている。 (投球内容) 右オーバーから振り下ろすストレートは常時130キロ前半を計測していそうで、縦振りから投じる角度ある直球が光る。この夏は最速139キロまでマークするまでになったようだ。 変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップを投げ分け、特にカーブの割合が多く、緩急を使い分ける投球を得意としている。変化球の制球力は安定しており、的を絞らせないピッチングは出来ており、先発でも任される安定感・投球術の巧さは関東大会の登板から十分に伺う事が出来た。 (投球フォーム) セットポジションから始動する。左足を高々と上げていき、右足の膝を適度に曲げたバランス良く立つ。左足をショート方向へ向かって伸ばしていきながら、少しずつ重心を下げていき、踏み込み足である左足を送り込んで、内向きに着地する。着地の粘りもあり、膝の開きを抑える事が出来ており、開きも遅くなっていく。 左腕のグラブをやや斜めに突き出して、開きを抑えていくことが出来ており、左腕のグラブをしっかりと抱え込むことが出来ており、両サイドの投げ分けも実現。テークバックも内回りの回旋で、しっかりと肘を上げる事が出来ており、上半身の使い方は綺麗だ。上から振り下ろしていくが、腕の振りに無理はなく、適正な位置でリリースすることが出来ており、体への負担も少なく、変化球の際も同じ腕の振りが投げる事が出来ており、控え投手ではあるが、フォームの土台は良く、技術的にしっかりしているので、将来性の高さは十分に感じられる好投手だ。
更新日時:2012.07.25
将来の可能性
技術的な土台がしっかりしているので、成長の可能性が感じられ、この夏は星の負担を軽くするために先発として活躍を見せているようだ。大学で進んで、地道に実力を付けていけば、ドラフト候補として注目される潜在能力は秘めている投手ではないだろうか。この夏はさらに成長した姿を見せてくれることを期待したい。
更新日時:2012.07.25
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