浅沼 祐樹選手 (小諸商)
寸評
旧チームから、チームの一番打者を任されていた選手。左打席から、パンチの効いた打撃が持ち味です。 (第一印象) 非常に打撃動作が、シンプルな選手です。ただ始動が遅すぎるために、立ち遅れがちなのが気になりました。何処か脆い印象を受けたのは、このせいでしょうか? (守備・走塁面) 一塁までの塁間は、コンスタントに4.2秒台を記録。高校生としては、まずまずの脚力の持ち主で、上のレベルでも基準レベルにあります。ただ足を売りにすると言ったほどの、絶対的なスピードは感じません。 打球への反応やキャッチングを見ていると、あまり上手い外野手には見えませんでした。その辺が、旧チームでは左翼を守っていた要因かもしれません。この一年間で、外野守備もどの程度上手くなったのか気になるところ。 (打撃内容) 私が観た昨夏の佐久長聖戦では、4打席すべて内野ゴロ。それも打球は、ピッチャーから一塁方向へ引っ張った打球が集中していました。 <長所> 小さく踏み出した足元が、インパクトの際にブレません。そのため、外の球でも開きを我慢して捌くことができます。またベースから離れた方向に踏み出すアウトステップなので、内角の球を引っ張りたいタイプの打者ではないのでしょうか。 足の上げ下げが殆どないので、目線が殆ど動かず安定しています。体の開きも我慢出来ていますし、軸足も地面から真っ直ぐ伸びていて調子の波の少ないタイプではないのでしょうか。 <課題> 始動が遅すぎるので、どうしても速い球に立ち遅れてしまいます。打撃の準備である「トップ」を作るまでも少し遅れ気味なので、幾分トップを作るのを早くすることを心がけた方がよさそうです。 トップを深く取る意識が強いのは良いのですが、グリップが奥に入りがちで、ヘッドがスムーズに抜けてきません。もう少し「トップ」の時の、グリップの位置にも注意を払った方が良いのではないかと思います。
更新日時:2012.07.02
将来の可能性
昨夏の時点では、守備や始動の遅さに課題がありました。あれから一年、これらの課題がいかに改善されているのか気になるところ。2012年度の長野を代表する外野手として、その成長が期待されます。
更新日時:2012.07.02